石破茂首相が昨秋の衆院選で、初当選した自民党議員15人に10万円の商品券を配布したのが国会でも問題になった。商品券は日本橋の三越百貨店が発券した全国百貨店共通券だった。1万円券10枚かと想像したが、1000円券100枚で分厚い箱詰めの三越の紙袋で配布されたそうで首相の性格が伝わってきそうだ。
三越と言えば、日露戦争中の1904年に日本初の百貨店として東京銀座で商いを始めた三越百貨店だが、ハワイにも三越百貨店が存在していたことが二度ある。ワイキキのカラカウア通りのロングスドラッグの店舗が入るビル、以前はANA(全日空)ビルで1979年にハワイ三越がオープンした。バブルが弾ける前のことだ。
今から85年前の1940年11月にダウンタウンにハワイの日系事業家が三越百貨店を開業させた。店内にはハワイで初めてのエスカレーターが設置され、屋上にはおしゃれなカフェがオープンするハワイ中の人々が注目した三越のオープンだった。場所はキングストリートの以前ウォルマート(メイシーズ)があったビルの並びになる。
1941年12月7日の真珠湾攻撃でハワイ初の三越百貨店は閉店を余儀なくされて、わずか1年余りの営業に終わり、戦争に翻弄された時代の犠牲となった。閉店2ヶ月後の1942年1月にはアメリカ軍慰問協会(USO)が建物を買収して、太平洋戦争中は軍人の集まる拠り所となった。ホノルルダウンタウンは真珠湾攻撃を境に日系人が追い出されて大きく変わった。
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