ハワイも風香る季節になりました。初めてホノルル空港に降り立った時、甘い花の香りが爽やかな風に運ばれて鼻をついた。そんなハワイを実感した人も少なくないでしょう。
先日のニューオリンズのルイ・アームストロング空港でも同じ経験をしました。深夜に着いて屋外に出ると、暗闇のどこから匂うのかマグノリア(モクレン属タイサンボク)の甘い香りに足が止まりました。マグノリアはルイジアナ州の州花になっています。マグノリアは手のひらほどの大きさの白い花ですぐにわかります。
昨日紹介した1800年代の豪邸が建つ住宅地ガーデン・ディストリクトに足を踏み入れると、可憐な甘い香りがその地域全体を覆っています。何の花の香りでしょう。花の甘い香りに幸せな気分になります。そんな環境で散策できたこの季節を選んだのは賢明なことでした。
そこで気になるその花の正体です。ハワイではあまり見かけたことがありません。私の薄っぺらな知識の花図鑑にはない花です。黄色ぽっく色づく花ビラと風車状に5枚の花ビラを付けるものとがあります。どちらも同じ香りがして、つる性で長く伸びてフェンスや樹木などに絡ませて栽培されています。
風車状に花を付けるのはハワイでも見られるプルメリアやカリッサと同じくキョウチクトウ科のサンユウカ(三友花)と似ています。サンユウカは強い芳香があるわけでもなく、花の形も違います。
さわやかな強い芳香と白い花びらからピカケのようなジャスミンの一種と考えた方がよさそうです。調べてみると、やはり種類の多いジャスミンの一種だとわかりました。スター・ジャスミン(キョウチクトウ科)で日本でも見られるテイカカズラと同属のようです。
1830年当時この地区に隣接すると屠殺場からの臭い消しのために、芳香のいい植物が植えられたのが今に続いているようです。まさに、この地区全体が花庭のガーデンのようです。ガーデン・ディストリクト(庭のような地域)と呼ばれるのも200年近い歴史があるからでしょう。
街全体に花の甘い香りがする春のニューオリンズは一度は訪れてもいい街です。ハワイのこの時期もニューオリンズに負けない風薫る五月となっています。
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