バスはさまざまな人を乗せていく。ホノルルの市バスTheBus は、庶民の足。庶民の生活が見え隠れするバスの中は興味が尽きない。
現在の市バスの乗車収入は、総支出のわずか27%にすぎず年間$186ミリオン(約200億円)の赤字が出ています。市バスの乗車率は毎年下がっています。今年1月乗車料金の値上げがありましたが、赤字幅が少なくなるとは思えません。
市民の足として重要な役割を担っているホノルルの市バスですが、アメリカ本土や日本の公共バスと比べて殺風景なのが気にかかります。バスを利用する人はもちろんのこと、オアフ島内を網羅するように走る市バスは多くの人の目に止まります。にもかかわらず、バスの広告が全く見当たりません。
550台の市バスは走行中だけでなく、停車中でも人の目に付く「動く広告塔」のはずです。市バスの車内と車外の車体には、さまざまな広告ができるはずです。バスの広告は、乗客や歩行者、他の自動車に乗車中の人などに対して高い注目を集めることができます。
巨額の赤字を毎年出しているのもかかわらず、市交通局はバス運賃の値上げしか頭に無いようです。わずかでも広告収入で赤字を補填しようと言う気は全くないのでしょうか?(ないんでしょうね!)
昨日ワイキキで2番バスに乗車した時、久しぶりに珍しく車内広告を見つけました。以前に紹介した3ヶ月前のイベントのたった1枚だけの古い広告ではありません。信じられないことに、車内の入り口から後ろ席の全ての広告のスペースが埋まる一斉広告です。日本の都会の地下鉄の車両などで見られる一斉広告です。
昨年マレーシアの航空会社のエア・アジアがホノルルから大阪(関空)までがわずか$149の航空運賃で運航を始めてびっくりしましたが、車内広告はそのエア・アジアのものでした。現在の週4便が、8月16日から毎日の運航になることを告知するものでした。
エア・アジアは、今話題のさまざなサービスや無駄の削減と有料化で、低価格の運賃を実現しているLCC(Low Cost Carrier)として勢力を伸ばしている航空会社の一つです。機内食や機内エンターテイメントなどのサービスはすべて有料になっています。
その後何度か市バスに乗っていますが、この広告を見たのはまだ一度だけです。試験的な試みなのでしょうか?市は積極的に営業をすれば、バス運営の巨大な赤字を補填できるはずです。バス運賃を上げるだけが解決策ではありません。広告によって殺風景なバスの車内も見違えるようになります。市はしっかり仕事をしてほしいものです。
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