楽園ハワイと私

2002年、カリフォルニアよりハワイに引っ越してきました。ホノルル・ダウンタウンに住んでいます。

カウアイ島

サメ事故と村上春樹(ハナレイ・ベイ )

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村上春樹の短編に、カウアイ島のハナレイ湾でサーフィン中にサメに右足を食いちぎられて死んだ息子とその母親の物語「ハナレイ・ベイ」がある。村上春樹はカウアイ島にもオアフ島にも滞在したことがあるそうで、ハワイを題材にした物語がいくつかある。

そのハナレイ湾で、先日1人のサーファーが大きなサメに襲われている。12~15フィート(4m)もあるタイガーシャークが1週間前に3匹も目撃されていた。サメに襲われた男性サーファーは非番の消防士で、近くにいた少年たちに救助されてすぐに病院に運ばれた。サーファーは足を数ヶ所噛まれて出血したが、少年たちの賢明な初期対応のおかげで大事には至らなかったようだ。

カウアイ島ハナレイは昨年春に大きな水害に見舞われた。一日の降水量のアメリカの記録を更新するほどの大雨で、ハナレイ周辺は今も復旧活動が続いている。ハナレイ湾にはワイオリ・ストリームなどいくつもの川から雨水が海に流れ込んでいる。大雨が降ると、サメのエさになりそうな物が川から流れ込んでくる。

サメに襲われる事故はそんな雨が降った後の濁った海水で起こることが多いそうだ。大量の雨が降った後は、雨水が流れ込む湾にはサメが出現して注意が必要だ。サメに襲われる発生事故は、午前11:30から午後3:30の4時間が圧倒的に多い。今回の事故も午後1:45に発生している。

村上春樹がカウアイ島に滞在中にも、きっとこんなサメ事故があったのだろう。ハナレイのビーチの木陰で、ローカルのニュースを聞いてストーリーを膨らませたに違いない。日本では、村上作品を原作に映画が製作され昨年公開されたようだ。サーファーのみなさん、大雨の後のハナレイ湾の午後はサメに注意です。



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カウアイ島の開発

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2011年に公開された映画「ファミリー・ツリー」は、オアフ島とカウアイ島で撮影されたハリウッド映画でした。ハワイファンならば誰もが一度は観ていることでしょう。ストーリーだけでなく、カウアイ島のハナレイ湾などの美しい風景を楽しむことができました。

主人公の弁護士であるジョージ・クルーニは、先祖代々受け継がれてきたカウアイ島にある広大な土地を所有していました。彼が親族の代表として受託者になって、リゾート開発のために土地を売却するかどうかが映画の背景になっていました。土地を売却して巨額の利益を選ばないで、昔から続くハワイの美しい自然を守りました。

現実は映画のように上手くいきません。ガーデン・アイランド(楽園の庭の島)と呼ばれるカウアイ島のノースショアにはアメリカ本土のセレブの別荘が建ち並んでいます。そのセレブの1人Facebook の創設者マーク・ザッカーバーグは2014年に、広大な土地(東京ドーム60個分)を1億ドル(約112億円)で購入しています。

その広大な土地には、いくつかの特別な14の小区画が含まれていました。ハワイ王朝が土地の個人所有を認めた1850年代から再分配された土地に由来するものです。世代が変わるなかで、土地の所有権は文書化されずに子孫たちに分割されてきました。

ザッカーバーグ夫妻は昨年12月、購入した土地に含まれる14の区画の所有者数百人に対して、土地所有権保全訴訟を起こしました。ザッカーバーグの巨額の資金をもとに住民たちに土地の明け渡しを強要するような訴訟は、ハワイでは大きな問題として扱われました。結局、地元住民らの大反対にあって、訴訟を取り下げています。

そのカウアイ島のノースショアのハナレイから遠くない土地で開発問題が起こっています。65エーカー(東京ドーム6個分)の土地に、2階建てのコッテージスタイルのリゾートロッジを25棟(86ユニット)建設するプランが上がっています。当初は120ユニットのバンガローだったのが、86ユニットと34の宅地の開発に訂正されています。ビーチから100フィート(30m)離れて建設しなければならないのを、特例として60フィート(18m)で建設することを認めるようにかけあっています。

お金のためならば何でもする開発者は、ワイキキだけではありません。昔から続くハワイの美しい自然を守ろうとするのは、映画の中の理想の主人公だけでしょう。マーク・ザッカーバーグは自然を独り占めするのでなく、カウアイ島を開発から守り自然を保護するために購入した土地をそのまま州に寄贈するくらいできないものでしょうか。



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カウアイ島の日本食レストラン



ブログで紹介するつもりで準備していたのに、なぜかアップしないで先に延ばしになっているものがいつくもあります。今日紹介するのはそんな一つ。


ちょうど1年前の8月にカウアイ島の四国八十八箇所のお遍路さんに行った帰り、リフエ空港近くで食べた日本食レストラン。そのレストランは、空港近くにある幹線道路から一筋は行ったところにありました。日系3世の同行した友人の友人が近くに住んでいるので、待ち合わせに利用しました。友人は何度も訪れたことのあるレストランのようでした。


すぐに友人の友人が歩いてレストランにやってきました。その友人も日系3世です。日本食レストランは寿司屋の看板ができていますが、トンカツからラーメンまであるハワイではよくあるレストランです。食事時になるとローカルでいっぱいになるレストランでした。定食の味噌汁をスプーンでいただくハワイの日本食レストランでした。(今はここに以前の寿司勝はないようです)


2階はハワイでは珍しくモーテルになっています。名前は「TIPTOP(飛び切り上等)」になっていますが、評判はあまりよくなく「飛び切り上等」のようではないようです。


帰り際に、日系3世の元気のいいおばさんからお土産にいただいた店内のベイカリーのシュークリームとエクレアの味が忘れられません。またカウアイを訪れる機会があったら、是非もう一度寄ってみたいと思います。(トップ画像は、レストランの前の風景です)


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カウアイ島のまた行きたいカラヘオ・カフェ



すぐにアップしようとしていたのに、ぐずぐず延ばし延ばしになっていた去年カウアイ島で利用したカフェレストラン。カウアイ島に何度も行ったことのある人に連れて行ってもらった気になるカフェです。


カウアイ島の南部を通るHWY50に出てワイメア渓谷へ向かう途中、KALAHEO(カラヘオ)という町の手前にこの気になるカラヘオ・カフェがあります。ハイウェイのすぐ脇にあって、金色の太陽マークの看板が目印になります。カラヘオには4000エーカーものコーヒー園があり、そのカラヘオ・コーヒー・カンパニーが経営するカフェです。1994年から営業している、人気のカフェです。


地元の人たちだけでなく、ワイメア渓谷に向かう観光客も利用して、よくお客さんが入っています。朝食、ランチもディナーも4.95ドルから12.95ドルと、とてもお値打ちに食べられます。安いだけでなく、美味しいのでお客さんが入れ替わり入るようです。入り口を入ったレジで注文をして、テーブルで待っていると、注文したものが運ばれてきます。


私たちが、カフェに入ったのが11時過ぎ、ちょうどランチメニューが注文できる時間でしたが、朝食も11時半まで注文できました。地元で採れる新鮮な野菜いっぱいのデリ・サンドイッチからBLTS(ベーコン・レタス・トマト・スプラウト6.75ドル)とサラダを2人でシェアしていただきました。オアフ島では食べられない、美味しいものでした。


私たちのテーブルの隣席に運ばれてきたのが、朝食メニューからの料理2品。パイナップル&マカデミアナッツがたっぷり乗ったフレンチトースト、数種類のフルーツが乗ったパンケーキ。私の脳裏に鮮明に焼き付けられた、気になるカフェのメニューです。このカフェは朝食が一番人気のようです。次回には、あのフレンチトーストを必ず食べてみたいと思います。食事だけでなく、カウアイ島で採れる新鮮なカラヘオ・コーヒーも楽しめます。


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カウアイ島砂糖産業黄金期



今日は、ハワイが52年前にアメリカ合衆国の50番目の州になった記念の日です。ハワイでは、祭日になっていてダウンタウンの官庁街とビジネス街はどこもお休みで静かです。


ハワイがアメリカ合衆国に認定された1959年のハワイは、大きな転換期を迎えていました。アラモアナ・ショッピン・センターが誕生した年です。ハワイはかつて、砂糖キビが基幹産業で、長くハワイの経済を支えてきました。1835年にカウアイ島で始まった砂糖キビ栽培も、ハワイのいたる所にあった砂糖製糖工場も、今はカウアイ島とマウイ島でしか見られません。


プランテーションの黄金期には、カウアイ島の砂糖キビ農場の地主ゲイロード・ウイルコックス氏の大邸宅が、1935年にキロハナに完成します。カウアイ島では、過去においても現在も一番高価な邸宅になっています。当時は、カウアイ島の経済と文化の中心がこここにありました。


当時の贅を尽くしたこの大邸宅には、本土サンフランシスコから取り寄せた家具や調度品が並びます。当時の砂糖キビ産業全盛期の家主の生活ぶりがうかがえます。現在は、大邸宅が博物館として一般公開され、庭を囲むようにテーブルが並ぶ屋内のレストランやギフトショップが利用できるようになっています。


当時の砂糖キビ産業(プランテーション)の一部を知ることができるよい場所です。底辺の一日数十セントの安い賃金で働く移民の生活によくスポットが当てられますが、移民たちの頂点に立つ人の生活を知ることはハワイの歴史を知る上では貴重な存在です。


かつて26000エーカー(東京ドーム2260個分)あった砂糖キビ農園にある大邸宅のキロハナ・プランテーションは、105エーカー(東京ドーム9個分)の敷地をもっていました。その広大な敷地に、2007年に砂糖キビ鉄道が再現されました。昔は、オアフ島でもハレイワからホノルル港まで鉄道が砂糖を運んだように、このカウアイ島でも再現された鉄道のように、このキロハナから港まで鉄道が敷かれていたのでしょう。


現在はキロハナのカウアイ・プランテーション鉄道に乗って、広大な大邸宅の敷地のさまざまなテーマ園を巡ることができます。40分と4時間ツアーがあり、列車に乗って自然を親しむ、ちょっとしたテーマパークのような施設になっています。


キロハナは、ハワイ語で「最高の」「優れている」という意味になり、まさに当時の最高の砂糖キビ・プランテーションだったのがうかがわれます。機会があれば、一日かけてゆっくり過ごしたいと思います。


Kilohana

3-2087 Kaumualii Highway
Lihue, HI 96766


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ハワイのグランド・キャニオン(カウアイ島ワイメア・キャニオン)



いつだったかはっきり覚えていません。5年か6年ほど前のこと、日本からハワイに帰る飛行機の中から、眼下に見えるこの世のものとは思えない鮮やかな赤褐色と緑の島を見ました。高度がかなりあったので、カウアイ島なのかどうかは分りません。


ハワイに最初に植物を運んできたのが渡り鳥だったと言われています。ハワイに人が初めて来たとき、すでに2000種類以上の植物が繁殖していたと言われています。豊富な雨に恵まれた緑豊かなカウアイ島は、渡り鳥によってもたされたものでもあります。


カウアイ島のほぼ中央の1598mのワイアレアレ山頂は、年間12000mmという世界でも有数の降雨量を記録する場所として知られています。雨がせせらぎになり、そして川がゆっくり何百万年もかけ大地を浸食して谷を造ります。グランドキャニオンに負けない太平洋のグランドキャニオン、ワイメア渓谷を誕生させました。山と谷底の高低差は1000メートル以上あり、自然が見せてくれる雨の彫刻の美しさに言葉を忘れます。


赤褐色の岩肌に、植物のさまざまな緑が目の前に広がります。誰もが息を呑み、自然の美しさとその迫力に圧倒されます。ハワイのどの島にない自然の美しさがあります。訪れる時間帯によってさまざまな顔を持つ大渓谷です。私が訪れた正午過ぎは、目を凝らしてみると谷の底まで陽が射していました。

陽が傾くと、陰が織り成す陰影が風景をより立体的に目に飛び込んでくるそうです。次回訪れる時は、少し時間をずらしてみようと思います。雨が降るとこの深い渓谷のところどころで白い滝が見られるそうです。雨の日も悪くないかもしれません。


展望台からさらに車を進めていくと、有名なナパリの垂直に切り立つ崖の展望台に行けます。そこは次の楽しみに取っておきましょう。まだまだ自分の知らない世界がハワイにはたくさんあります。時間をかけて、ハワイの島々が魅せてくれる楽園を楽しみたいと思います。


以前に飛行機の中から見たこの世のものとは思えない鮮やかな島は、一体どこだったのでしょう。ワイメアキャニオンを見て、私はあの飛行機からの風景を思い出しました。今私は、あの美しい島はカウアイ島だったのだと深く信じて疑いません。


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カウアイ島で出会った日本(3)



私たち日本人は自分たちの文化に鈍感で、時に無知だったりします。そして、日本の文化を外の人から教えられることがあったりします。日曜のカウアイ島のイベントはそんなことを考えさせられた一日でした。


ハワイとオーストラリアを拠点に世界で活躍する尺八ミュージシャンであるライリー・リー( Riley Lee )氏が、日曜のカウアイ島でのイベントで大きな役割を果たしていました。イベントの参加者がゆっくり巡礼する2時間の間、休むことなく、尺八を吹き続けたその姿は、真のプロの姿で感動しました。


ラワイの谷間に広がる尺八の音は神秘的で、黙々と巡礼する人々の心に深く響いていました。ライリー・リー氏の尺八を吹くその表情は、日本の時代をさかのぼる虚無僧のようでもあり、また悟りをひらいた僧侶のようにも見えます。尺八の演奏が素晴らしいものと思えたのは、私の人生で初めてでした。電子音に慣らされてしまった毎日、竹に息吹を吹き込む音はとても新鮮に聞えました。その音には演奏者の気持ちと温かさがあります。


ライリー・リー氏はテキサス出身で、15歳でハワイに引っ越してきます。兄のレコードで初めて尺八の音を聴き、二十歳でバックパックを背負って6ヶ月の世界旅行に出かけます。日本でお金が底をつき、3ヶ月ほどハワイに帰る資金を稼ぐため日本に滞在することを決心します。かねてから興味のあった尺八を求めて、大阪の阪急百貨店に行くと1万円から5万円の尺八が、どれも同じに見えます。店員の年配のおじさんは、デパート近くの尺八の先生を紹介してくれます。「先生に聞いて納得して、買いなさい」


それがきっかけで、尺八の世界に入っていきます。3ヶ月の滞在予定が、尺八の世界に魅了され7年になりました。日々精進、29歳で大師範になります。尺八だけなく、和楽器の和太鼓、横笛もできる、私たち日本人もびっくりする腕前です。日本人よりも日本を理解しているライリー・リー氏です。2005年には愛知万博で演奏を披露しています。


現在はハワイ音楽のスラックキー・ギターと演奏したりして、運がよければオアフ島のイベントでもライリー・リー氏の演奏を聴ける機会があったりします。カウアイ島で尺八のCDを買うことになるとは思ってもいませんでしたが、そのCDが私のお気に入りになることは確かです。



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カウアイ島で出会った天使(2)



カウアイ島の四国八十八箇所のお遍路さんに、こんなかわいい天使がいました。


ハワイでのこの種のイベントは、いつもそうですが、余裕のある白人の参加者が多いような気がします。オアフ島のカイルアのファーマーズ・マーケットにいるような人たちです。順番の列も、われ先にと言うのではなく、人に先を譲る人たちです。


谷間の斜面に設けられた古いお堂のある小道は、一人が歩くのがやっとの狭さ。主催者の指示通り、人は黙々と小道の小さなお堂を巡礼していきます。私も言葉を忘れ、一つ一つお堂巡りをしていると、いつの間にか私の後ろに、少女が2人ついていました。目が合うと、にこりと笑顔を返してくれました。幼いにもかかわらず、しっかり一つ一つお堂を覗き込んでいます。


2人の天使は、驚いたことに裸足です。小道はところどころ岩場を上がったり、下がったりする場所もあります。小石が転がっているところもあります。小さな声で「足痛くない?」と聞くと、かわいらしく首を振ります。


日本では大人になって破傷風のワクチンを打った覚えがないのですが、アメリカでは10年毎に破傷風のワクチンを打ちます。破傷風菌は、土の中に潜んでいる菌で、傷口から感染すると強烈な毒素を作り出します。この毒素は細菌兵器にもつかえるすごい毒で、致死率は90%以上の怖いものです。


かわいい天使は、、三種混合ワクチンを摂取しているでしょうから大丈夫でしょう。2人の裸足で歩く姿を見て、私の体の中のワクチンは来年当たりに切れることを思い出しました。


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ハワイ・カウアイ島で四国八十八箇所のお遍路さん(1)



日曜に午後3時から始まる、カウアイ島のメイヤーも参加する今年で10回を迎える年に一度のイベントに出かけました。めったに体験できない貴重な体験をさせてもらいました。


カウアイ島のリフエとワイメアの中間地点あるラワイ・バレーには、ヘイアウが存在し、古くから聖なる地として知られる場所です。この地に、日本移民が1904年に故郷日本を想い、四国八十八箇所を巡礼するように88の小さな霊場を造りました。そして、50周年記念の1954年にその仏様を収める仏堂ができました。その後長い月日を経て、荒れ果てたこの地でしたが、この20年に多くのボランティアの力で雑草が取り除かれ、とてもきれいになっています。


100年前の移民は、厳しい生活環境にもかかわらず、いつか帰国する夢を抱きます。日本移民が他国の移民と大きく違うことは、いつか必ず母国日本に帰国することを思う強い気持ちです。現実は帰国できない事実に希望を失いかけます。この地はそんな日本移民の心を癒す役割をしていました。


日本で大師範を取得した尺八のライリー・リー氏の尺八のライブ音をBGMに、四国のお遍路さんのように金剛杖を片手に谷の斜面に並ぶ88のお堂を黙々と巡ります。88の小さなお堂は、長年の風雨にさらされ朽ちたものも以前はあったそうですが、今は修復されています。でもまだ半数以上のお堂には仏様のいない淋しいものです。尺八の音が谷間に流れるなか、カウアイの自然のエネルギーに触れゆっくりお堂を巡礼する2時間は、とても神聖な気持ちになれた貴重な時間でした。


100年以上経った現在も、ここを訪れる人を癒してくれる聖なる地の役割を果たしています。先代の人々が強い気持ちで築いた遺産を、私たちは次の世代に伝えていく必要を感じました。


*多くの人の献金で管理されているヒーリング・エネルギーに満ちたこの霊場は、毎月第二、最終日曜の午前10時、12時、午後2時に一般公開されます。


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