楽園ハワイと私

2002年、カリフォルニアよりハワイに引っ越してきました。ホノルル・ダウンタウンに住んでいます。

マウイ島

マウイ島ラハイナ大火災の原因

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昨年8月にマウイ島ラハイナを焼き尽くし、アメリカ史上最多の102人の死者を出した大火事の詳細を記した289ページの調査結果が、14ヶ月が経った水曜日に当局より公表された。電線から発生した火災が完全に消火されなかったことが燃え広がった原因だと結論づけた。

報告書によると、マウイ島ラハイナの郊外で早朝6時過ぎに断線した電線からの火花が枯れ草などに燃え移り火災が発生し、消防は2時間半後に鎮火したと発表していた。しかし、実際には火は完全に消えておらず、午後再び近くで出火し燃え強風に煽られて火災がラハイナの街に広がった。

当日は強風警報が発令されていて、火災が発生するおそれが高いにも関わらず送電を続けた電力会社や消防などを管轄するマウイ郡の責任などが指摘されている。報告書はまた、火災は事故だったとしたうえで、火災の責任を負う人を特定することは分析の範囲を超えているとしている。

火災の危険性が高まる可能性は、国立気象局によって十分に予測されていた。ラハイナ大火災が発生する4日前に、ホノルル気象局はハリケーンの強風によって「火災の危険性が高い」と警告していた。大火災2日前に、政府機関は風と火災の天候がどのように被害をもたらすかを示す予想アニメーションを公開していた。

ラハイナは北東から南西へ向う下り坂の風の直線上にあった。火事が発生したら、ラハイナの山手から海に向かっていく。 マウイ島では2018年の山からの火事で山に近い家屋が21戸も焼失する山火事災害があったばかりだ。にもかかわらず、行政は何も対策を取っていなかったのだろう。当日の午前の枯れ草の火災を甘く見ていた。マウイ島の最高責任者であるマウイ郡長と緊急事態管理者が大火災を知ったのは翌日だったのが驚かされる。

誰かを責めても多くの失われた命とラハイナの街は戻ってはこない。原因がわかるにつれて、大火災は避けることができたはずだと思えてならないのが残念である。


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古都ラハイナ焼失のショック

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天気がよければ、オアフ島の東にあるマカプウ岬からマウイ島が見える。海がなければ、簡単に車で移動できる距離にあるのがマウイ島である。アメリカ国内だけでなく世界でも報道されたマウイ島ラハイナの火はまだ完全に鎮火したわけではない。ラハイナ全体が焼失するほどの災害はまだ終わっていない。今日はホノルル上空を災害ヘリが何度も飛び立つ姿を見た。

昨夜発表された36人の死者数は、今朝には53人に増えた。ラハイナではまだ煙が出ていて現在も放置された遺体があるようで、犠牲者の数はまだまだ増えるとされている。行方不明者数が1000人にも上がることから、2018年にカリフォルニアで発生した山火事の犠牲者数85人を超えるだろう。

グーグルマップのストリートビューでラハイナの街を歩いてみた。そこにはラハイナの美しい風景が広がっている。200年前に建てられたワイオラ教会も並びにあるラハイナ本願寺もすべて灰になってしまったのが、とても信じられない。海上のヨットハーバの船さえも燃やし尽くしている。強風にあおられた火は勢いを増して、あっという間にラハイナの街を焼き尽くしてしまった。

ラハイ はまだ電力の供給ができず12,400の顧客が電気を使えない停電の状態だ。携帯電話や固定電話サービスも利用できないため、多くの人たちの安否が心配されている。被害の全容は数週間どころか、場合によっては何か月もかかるかもしれない。優先事項の一番は被害にあった人たちのこれからのケアだ。






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マウイ島で続く行方不明者

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マウイ島で2人が行方不明になっています。1人はこの月曜日から行方不明に、もう1人は2週間になります。それぞれの関係者の懸命な捜索が行われています。

35歳のヨガを教えている女性は5月8日の午前に郵便局の監視カメラに映っているのを最後に行方不明になっています。母の日の贈り物を送ろうと郵便局に出かけた姿です。

女性の好きな森林公園の駐車場で、女性の白いトヨタの Rav4が見つかっています。車の中にはスマートフォンが残されていました。森林公園周辺を100人以上が捜査していますがまだ見つかっていません。家族からは1万ドル(約110万円)の懸賞がかけられています。

事故と事件の両面から捜査が行われています。同居していたボーイフレンドが事情聴取され、ポリグラフ(うそ発見器)の検査がされました。疑いが晴れてメディアでのインタビューを受けています。

この月曜から行方がわからなくなっているのはマウイの35歳の男性で、険しい渓谷にハイキングに出かけて以来行方がわからなくなっています。こちらは転落事故の可能性が強いようで、ヘリコプターやドローンでの上空からの捜査もされています。

女性の行方不明は変質者による事件の可能性があります。昨年夏にはアイオワ州で女学生がジョギング中に拉致され、1ヵ月後に農村地帯のトウモロコシ畑で遺体で見つかり、違法移民の男が逮捕されました。

また今年ウィスコンシン州では、夫婦が銃殺され13歳の女子中学生が行方不明となりました。こちらは、犯人の男が油断したスキに逃げ出し助けを求めて88日ぶりに事件が解決しました

マウイ島で行方不明になっている2人の家族は一日千秋の思いで待っていることでしょう。2人が無事生きて帰ってくるのを祈っています。

*朗報です。これをアップした翌日5月24日午後、ヘリコプター捜査で女性が生きて救助されました。下YouTube


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マウイ島は環境にやさしい



今まで、海に流されたプラスティック(ビニール)袋を海草と間違えて食べてしまう海洋動物たちの悲しい姿を見てきました。浜に打ち上げられて死んでいるホヌ(海がめ)の胃の中には、決まってプラスティック袋の類があるそうです。


スーパーマーケットなどで使用されているプラスティック袋の廃止法案を検討していたマウイ島とカウアイ島は、昨年10月にプラスティック袋禁止法案を施行することを決定しました。そして先日、1月11日より施行されました。


法案では、現在スーパーなどで買い物した際に使用されているプラスティック袋の利用が全面的に禁止です。お店は顧客に対して、プラスティック袋の代わりとして紙袋の使用の有無を尋ねることが可能となっていますが、基本的にはエコバッグの使用を推奨しています。紙袋はプラスティック袋の3.5倍のコスト高になるのでお店にとってはたまりません。そして、違反者には1日500ドル(マウイ島)、250ドル(カウアイ島)の罰金が課せられます。


現在オアフ島では、普通にセイフウェイやロングスなどで買い物をすると、少し重いものなら二重にしてプラスティック袋に入れてくれます。嫌でも家には、このプラスティック袋が貯まります。我が家では、頻繁にゴミ袋にしてシューターに毎日放り込んでいます。でも捨てるスピードよりも、貯まるスピードが速いため、我が家の台所のシンク下にはプラスティック袋が貯まっています。最近は、エコバッグを持ち歩くようにして、貯まる速度を遅くしています。


いつも不思議に思うことは、オアフ島のどこのスーパーもエコバッグを販売しているにもかかわらず、エコバッグを使用している人の少なさです。手ぶらで買い物に行ってプラスティック袋に入れてもらう方が楽ですが、やはり環境とこれからの世代の人々のことを考えるとエコバッグを利用すべきでしょう。


マウイ島とカウアイ島だけでは、意味がありません。オアフ島を含めたハワイ州全体がプラスティック袋の利用をやめなければいけません。大量販売のコスコ(コストコ)にはプラスティック袋が当初からありませんが、人はうまくお店を利用しています。


観光地、リゾートでの買い物でのプラスティック袋の廃止は簡単ではないでしょう。さて、環境にやさしいプラスティック袋使用禁止法案がマウイ島やカウアイ島だけでなく、ハワイ全体に広がっていくのでしょうか。


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マウイ島ハナのスリフトストア



ハナ村の目抜き通りに入る前に、どうも道を間違えたようです。


道を間違えたのは、分かれ道にあったこのサインを見てお店をのぞいたからです。こんな小さな1800人あまりのハナの村にもスリフトストアがあります。ハナ村の腎臓透析センターを維持するためボランティア活動の一つとして、村の住民が使わないものを持ち寄ってスリフトストアをオープンしているようです。


お店のガレージをには古着&古本を始めさまざまな物で溢れています。時間の進みが遅いハナのスリフトストアには、古いものばかりあるのかと思いましたが、人の日常生活のお古はホノルルとあまり変わりません。ゴルフのクラブが雨ざらしになってさび付いていました。


製品に値段は付いていません。ガレージの入り口のサインには、「支払いは気持でイイ」なんてあります。何か自分が購入できない物はないかとそれなりに探しましたが、ほとんどが私も必要としないものばかりです。やっとハナの記念にと思う物を見つけることができました。お土産屋さんでも手に入らないローカルのTシャツです。ハワイの空と海を連想させる青です。ハナ・25回マウンテンボール・トーナメントの記念Tシャツでした。自分ではあまり着ない色合いですが程度もよく、この日の記念にお店のおばさんに数ドルを渡しました。


またハナの村を訪れることがあれば、再度このスリフトストアに立ち寄ることになるでしょう。次回はどんな物が見つかるのでしょうか。


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マウイ島ハナのたった一つのレストラン



ハナの丘陵地一帯に牧場が広がっています。広大なゆるやかな斜面の牧草地では放牧された牛がのんびり牧草を食べています。丘の上には、サンフランシスコの実業家、ハナ牧場の初代所有者ポール・フェイガンを記念して建てられた大きな十字架が、まるでハナの村を見守っているようにみえます。


マウイ島で、唯一時間が止まっているように感じるハナ。サトウキビのプランテーション全盛時代には3500人以上もいた人口も今では半減して、そのほとんどがハナ牧場とホテル・ハナ・マウイ関係の仕事についているそうです。ハナを訪れるとそれがよくわかります。今のハナ村は、このポール・フェイガンが起こした牧場とホテル・ハナ・マウイで成り立っているようにみえます。


そのハナの小高い丘に、ハナ牧場(ランチ)が経営するレストランがあります。すぐ近くにホテル・ハナ・マウイ内にもレストランがありますが、ハナの村に存在するシルバーウェアとナプキンがテーブルにセットされた唯一のレストランがハナ・ランチ・レストランです。


ハナで落ち着いてランチを取ろうとしたら、ここは外せません。このレストランの厨房では、併設されたテイクアウトのメニューの料理も作られています。でも、涼しい風を感じながらゆっくり食事をするならレストラン内で食事することがお勧めです。


ホテル・ハナ・マウイとハナ・ランチのレストランは、人気レストラン「ロンギーズ」が経営をしていますので、決して田舎料理ではありません。それなりの料理がいただけます。


ちょうど週末のお昼時でしたが、お客さんの入りはあまりなく、6人掛けのテーブルで目の前にハナの海を見ながら、チーズバーガー(13ドル)をいただきました。100%マウイ牛のハンバーガーは、早朝にオアフを出て、ハナへの長いドライブでお腹が空いていたのか、最近にない美味しいハンバーガーでした。このレストランの目玉だけあります。


ゆっくりした時間を、このレストランでも過ごすことができました。何もないハナの村で食べた素朴なハンバーガーは私の中では忘れられない美味しいハンバーガーとしてずっと記憶に残るでしょう。


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ヤミー、ヤミー!

ハセガワ・ジェネラル・ストア







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ホテル・ハナ・マウイ



「マウイ島の緑豊かな東部海岸、花高速道路の終わりでは、伝説的なホテルハナマウイと贅沢なホヌアスパです。ここでは、静かな生活のように、真のハワイのゆったりとアメニティのブレンドされ、有名なハワイの文化遺産と自然の美しさを反映します。魅力的なマウイ島のリゾートで、ホテルハナマウイと経験を昔のままの静寂自分自身を見つける。」ーホテル・ホームページ(日本語版)より


先日のマウイ島ハナにあるハセガワ・ジェネラル・ストアの並びにある、ホテル・ハナ・マウイ。ハナは1927年にカフルイからの道ができるまでは、マウイ島でも陸の孤島になっていました。1946年に6室から始まった小さなホテルが、今は日比谷公園の1.5倍という広大な敷地に客室となるコテージがわずかに93室の隠れ家的ホテルとして何世代にもわたり親しまれてきました。アメリカ人の平均滞在日数は2週間。テレビもラジオも何もないこのホテルで何もしないのが本当のリゾート?日本人の感覚では考えられません。


アメリカ人に人気がある有名なリゾート・ホテルですので、ホームページも立派です。世界に利用者がいて、表記も英語、フランス語、ドイツ語、日本語、スペイン語でも閲覧することができます。日本語を見てみて、びっくり。きっと英文を簡易翻訳ソフトを使って日本語にしたのでしょう。上記のような難解な日本語になっています。ハナが花になっています。どうも日本人のチェックが入っていないようです。フロントで一度日本人のチェックを受けた方がいいとアドバイスしましたが、未だに直されていないようです。ゆっくりした時間の流れるハナならば許されるのでしょう。


ホテル・ハナ・マウイは年初に、メインランドの会社に売却され、3月に一時閉鎖されていました。すでに何回もオーナーが変わっています。私が訪れた週末も、ひと気がなく、閑散としていました。人で溢れるワイキキのビーチフロントのホテルも悪くありませんが、たまにはこんなホテルもいいでしょう。何もしない贅沢。でも、何もないホテルでは、私たち日本人はせいぜい2泊3日が限度でしょうか?


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マウイのサングラス




あまり気にも留めていなかった、歯医者の待合室に置いてあった雑誌の広告ページに目が行きました。


雑誌は6月にカリフォルニアの世界でも屈指の名門ペブル・ビーチ・ゴルフリンクスで開催されたUSオープン・ゴルフの特集誌。ペブル・ビーチ・ゴルフ場ではプレーしたことはありませんが、カリフォルニアにいた頃一度訪れたことがあるゴルフ場です。その雑誌にマウイ・ジムのサングラスの広告が1ページにわたり大きく掲載されていました。マウイ島にある、ただのローカルのサングラスかと思っていたのが大間違いです。


ワイキキビーチを歩いてみると、ビーチのキオスク(売店)でマウイジムのサングラスが販売されています。ビーチで売れるのかと思ったりしますが、それなりに売れているようです。


サングラスのマウイ・ジムはハワイでデザインされ、フレーム・レンズは日本で造られているようです。このサングラスは日本製なのですが、なぜか日本国内では一切販売されていない不思議なサングラスです。フレームは福井県の鯖江市で造られ、レンズはニコン製のようです。


マウイ・ジムのサングラスは偏光レンズで、乱反射した光を遮断するので、目にやさしいそうです。普通のレンズでは、水面がキラキラ光っているのが見えます。偏光レンズでは 水面がキラキラしないので、裸眼では見えない海の中を泳いでいるホヌ(海ガメ)も見えるらしいのです。

裸眼では見えないリーフなどがしっかり見ることができるので、ダイバーなど海のコンディションを見たり、潜る場所をピンポイントで探したりする人には、その威力を発揮するサングラスです。水中を覗き、泳ぐ魚を見ながらの釣りもできます。


高い品質の日本製なので、お値段もそれなりにします。サングラスといえば、レイバンが一番かと思っていました。私も、浜田省吾気取りにレイバンのウェイ・ファーラーを長年使用していましたが、マウイ・ジムもよさそうです。マウイ・ジムのサングラスは、ハイビスカス、ホヌ、タートルベイ、マカハ、サンディビーチなど品番以外にハワイの地名であったり、ハワイにまつわる名前が付いています。


ハワイが誇るサングラスが世界11カ国でビジネスを展開しています。世界で認められているハワイのサングラスが日本製なのはうれしい気がしますが、少し複雑な気持です。
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マウイ島ハナの長谷川百貨店



♪「ワイキキから遠く離れたマウイ島には、ハナと呼ばれるそれは天国のような所があります。そして、そのハナを訪れたら、必ずハセガワ・ジェネラル・ストアを見てみなければなりません。

お店の入り口を入っていくとびっくりします。そこは、すばらしい品揃えで何でも手に入ります」♪

これは、1963年に作られたポール・ウェストンの「ハセガワ・ジェネラル・ストア」の歌の出だしです。面白いことに、どのガイドブックを見てもこの歌の出だしの3小節に似た説明があります。


そんなわけで、私もハナを訪れハセガワさんに行ってみました。ハナで暮らすおよそ1855人(2000年)の住人にはなくてはならないお店だということは、店内に入ってみるとよくわかります。生鮮食料品を始め、およそ生活に必要な物は何でもそろっています。店内にはATM(現金自動支払機)まであります。


店名からも判るように、日系人のお店です。1910年、ちょうど100年前に広島から移住した2人の兄弟、長谷川ショウイチさん&サブローさんが、砂糖きびプランテーションで働く日本人のために始めたお店です。20年前に火災にあい、オリジナルのお店ではありませんが、地元の強い要望によって、1年以内に古い映画館の建物を借りてお店が再開されたものです。


私が小さかった頃、昭和の30年代から40年代にかけて、日本の田舎に行くと必ず1店はこんなお店がありました。なかには埃がかかった製品や賞味期限が気になるものもあったりしますが、その町にはなくてはならないお店が日本にもかつてありました。ハセガワジェネラルストアは、そんなお店で、時計が止まってしまった錯覚を感じさせる空間があります。時間の進む速さが半分なのでしょう。この空間は50年前の1960年だと言われても違和感を感じません。


このハナの町は時間がゆっくり流れているようです。インターネットが当たり前の時代に、このお店の入り口はハナのコミュニティの掲示板に利用されているようです。ハナで暮らすには、なくてはならないハセガワ・ジェネラル・ストアです。どの旅行ガイドブックにも掲載され、ハナを訪れる人の観光スポットの一つにもなっています。


さび付いたトタン屋根に色あせた壁板に郷愁を感じるのは、私一人ではないようです。


♪ On the island of Maui
Far from Waikiki
There's a place called Hana
That is heavenly

And when you go there
You've got to see
The Hasegawa General Store

As you walk through the doorway
What a great surprise
There's a wonderful
Variety of merchandise ♪


ハナへの600以上のカーブの続く小道を「ハセガワ・ジェネラル・ストア」までドライブした動画があります。「ハセガワ・ジェネラル・ストア」までの4分51秒のドライブをどうぞ!(動画最期の建物はマウイ牧場のレストランです。レストランの記事はは、また近いうちにアップします)

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長谷川家の家紋付キャップ



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ジョージが愛したマウイ島ハナ

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先週にビートルズのジョージ・ハリスンのウクレレを紹介しました。マウイ島といえば、誰もが大抵はラハイナを目指しますが、週末を利用してジョージの愛したハナ・ナヒクに行ってきました。マウイ島は、ハリウッドのセレブリティが別荘を構えるセレブの島でもあります。トークショウのオプラ・ウィンフリーもマウイ島ハナに広大な別荘地を持っています。


ジョージは生前、世界のリゾート地に別荘を持っていました。オーストラリア・ハミルトン島、セイシェル・マヘ島、マウイ島ハナなど。中でもマウイ島のハナはジョージのお気に入りだったようです。ジョージが住んでいた別荘があるハナのナヒクは、思ったとおりの別世界でした。こんな所に人が住んでいるのかと思わせるあるトロピカル・ジャングルの中、ここにはワイキキの喧騒もビーチも高層ホテルもありません。


ハナへの有名な30マイルに渡る曲がりくねった細い道は、これでもかとカーブが果てしなく続き、気が抜けません。ドライブ途中、強いスコールにも会い緊張したドライブが続きます。マウイ島の東海岸は雨が多く、トロピカルな植物が繁茂し、昔ながらの豊かな自然が手が付けられず保存されています。36号線をワイルア渓谷を過ぎて、本線を外れ車一台がやっと通れる小道を入っていきます。ハナの町自体大きくありませんが、ナヒクはほとんど人が住まないところです。


ナヒクの小道を入り少しすると、そこは音のない世界でした。カーラジオは、とっくの昔に電波が届かなくなっています。小道を被うように両側から迫るジャングルの木々。自然のトロピカル・フラワーが咲き乱れています。風の音、木々の葉が擦れる音、そして時々聞こえる小鳥のさえずり。それ以外の音が聞こえてきません。自分が声を発するのも、躊躇われる空間です。


さらに進んでいくと、こんな所に人が住むのかと思う所に、何軒かの民家があります。そしてさらに奥に行った63エーカーがジョージの別荘地です。63エーカーとは、一辺が1km四方以上の大きさです。トロピカルジャングルに隠れて、もちろん建物は見えません。静かな時は、まるで世界の時計が止まったかのような錯覚を覚えさせます。ジョージの魂に触れた瞬間でした。


ビートルズのメンバーの中でもとりわけ哲学的で、神を意識していたジョージ。「オール・シングス・マスト・パス」(All things must pass )」はまさに、仏教の「無常」を表しています。この世には常は無い、永遠な物は何も無い。すべて物はいずれ無くなってしまう。物質社会にうんざりして、心の安らぎを求めていたジョージ。


58歳と若くして亡くなったジョージの唯一の心残りは、このハナの何も無いナヒクのベッドの上で最期を迎えることができなかったことでしょう。いつの日か、ハナの夜空に浮かぶ月を見てジョージが作った「ヒア・カムズ・ザ・ムーン(Here Comes the Moon)」を聴きながら、天国のような美しいハナで月を見てみたいと思います。




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ジョージの最高傑作として評価の高い1979年のアルバム「ジョージ・ハリスン(慈愛の輝き)」があります。そのアルバムの何曲かが、このナヒクで産まれました。「ソフト・ハーテッド・ハナ(Soft-Hearted Hana)」のイントロには、ハナのレストランで録音された群衆のざわめきが入っています。空耳でしょうか?日本語の女性の「いらっしゃいませ、こんばんわ、どうもお疲れでした」が聞こえてきます。



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tigger

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