一週間前の夕食後に暮れゆくホノルルをアロハタワーまで歩いてみた。いつも爽やかな風がぬけ、目の前にホノルル港が望めるアロハタワーは、ホノルルの私の好きな空間の一つだった。残念ながら今はめったに行かない空間になってしまった。
今はダウタウンに高層ビル群の陰になりあまり目立たなくなってしまったが、1926年に建てられた当時は56mの高さのアロハタワーはホノルルで一番高い建物だった。ホノルルのシンボルがアロハタワーだった。
旅客船で旅をする当時は、世界からハワイにやってくる人たちは必ずホノルル港にやって来た。アロハタワー前から山側へ真直ぐ伸びる道路フォート・ストリートは、ホノルル一番の繁華街だった。
ホノルル港の再開発で1994年にオープンした商業施設アロハタワー・マーケットプレイスは、ホノルルの観光地のメジャーな一つだった。様々な商業施設が存在し毎日何万人もの観光人が訪れ、一日過ごしても飽きなかった場所が今は観光客の姿が見えない。
大きな無料駐車所を備え、ホテルやオフィスビルも建設されるホノルル港の再開発はとん挫して中途半端なマーケットプレイスだけの誕生となった。ワイキキからのアクセをしっかり確保すれば、今も賑わうマーケットプレイスとなったはずだ。
マーケットはさびれ、2015年にハワイパシフィック大学に売却されてしまった。2階は280人が住む寮になり、1階は大学の施設と変貌してしまった。26年間営業を続けてきたゴードン・ビアーシュやピチピチのホットパンツ姿のお姉さんのフーターズは今はない。商業施設は、大学ブックストアに最近オープンしたスパゲティ・ファクトリーとスポーツバー・ビーチハウスだけだ。
アロハタワー・マーケットプレイスは消滅してしまったが、今も変わらないのはアロハタワーと爽やかな風が吹く抜ける空間だ。ホノルル港を望むテーブルのイスに腰掛けて目を閉じると、過去の心地よい喧騒が蘇ってくる。またここまで歩いてみようと思う。
先週はパープル、今はオレンジ色のアロハタワー
11/1 – 11/10 / BLUE / GRAY / Juvenile Diabetes
*レインボーカウント: 午前8時過ぎに出現 2022年 71日
2つのランキングに参加しています。
クリック応援よろしくお願いいたします。
にほんブログ村
アメリカ合衆国(海外生活・情報) ブログランキングへ