プロのアメリカンフットボールの本格的なシーズンの始まりを前に、大学のフットボールシーズンが先週から始まった。ホノルルのリトルリーグチームの世界選手権優勝の陰でハワイ大学のフットボールのニュースが注目されなかった。
2年前にハワイ大学フットボールのヘッドコーチに5年契約で本土からやって来たトッド・グラハムが、5年契約の契約期間を全うしないで突然に辞任して話題になった。監督としての手腕が期待されハワイにやって来たトッド・グラハムだったが、無資格の息子をコーチの一員に加えるなど独裁的な指導で多くの選手の反発をかった。
信頼されるはずのヘッドコーチが選手たちと信頼関係を築くことができないようでは勝てるチーム作りはできない。昨シーズンが終わって、先発クォーターバックを始めとしてチームの主要メンバー24人がハワイ大学から出て行った。選手たちは、指揮官の人間性に対して不服を唱え、暴君、偽善者とこれ以上プレイできないとハワイを離れている。
そんな主力選手が抜けたハワイ大学の新ヘッドコーチに決ったのは、2000年から2004年までハワイ大学でプレーしたクォーターバックのティミー・チャンだ。彼はオアフ島のワイパフ出身で、セントルイス高校からハワイ大学に進学した。ローカルの新ヘッドコーチの誕生である。本土でプロを経験し、その後大学フットボールのコーチ業に携わってきた。
主力が抜け弱体化したハワイ大学のチームを建て直すのは簡単ではない。わずかの期間で結成された新チームの先週の門出は、10対63と完敗で終わった。2戦目の今日のゲームも17対49で2連敗だ。チームの司令塔であるクォーターバックがまだはっきり決まっていない試行錯誤の状態では、互角に戦うにはまだまだ時間がかかるだろう。
プロスポーツチームのないハワイでは、大学スポーツがハワイ住民が楽しめる最高のスポーツとなっている。その中でもダントツに人気のハワイ大学のフットボールの勝敗はスポーツファンには大きな意味を持つ。新ヘッドコーチのティミー・チャンに大いに期待したい。
＊レインボーカウント： 午前8時過ぎに出現 2022年 52日
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