昨日、ハワイ観光省が発表した7月の月間訪問者数は、2020年1月以来の最高月間訪問者数を記録している。発表された暫定的な統計によると、7月のハワイ訪問者数は919,154人で、コロナ禍前の2019年7月の92%までの回復率を示している。
この7月にハワイを訪れた旅行者は、多くが国内のアメリカ西部からの旅行者で3年前とは状況が違う。訪問者数は依然として減少していて、コロナ禍前と大きく違うのは外国からの訪問者数が回復とはほど遠いことだ。海外からの旅行者で最多を占めるはずの日本からの訪問者数の回復が鈍い。ハワイの経済にとって大きな影響力がある日本観光客の戻りが遅い。
ハワイのホテル調査データに基づくレポートによると、7月のホテル稼働率は2019 年7月よりも3.8ポイント低かった。しかし、1日の平均料金が36.1%上昇したことにより、利用可能な部屋あたりの収益は30%増加した。稼働率が低くても、ホテル料金の値上げで利益が出るようなシステムになったのだ。
9月7日から日本入国条件が大幅に緩和される。今まで必要だったコロナ陰性証明が、3回のワクチン接種で必要なくなる。ハワイから日本に戻る際の面倒な検査と余分な費用が不要となる。これで、ハワイにも日本からの観光客が一気に戻って来るとは到底思えない。
為替が1ドル140円に届きそうな円安、上がり続ける燃油サーチャージの航空運賃や高価なホテル宿泊料など、3年前とは世界が一変して日本人の海外旅行を難しくしている。物価高に円安が落ち着くまでは、日本観光客の回復は望めそうにない。ハワイの観光客は増えたけれど・・・日本からの観光客が3年前の数まで戻るにはずいぶん時間がかかりそうだ。
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