ハワイ州鳥のハワイガン(ネネ)は良く知られているが、ホノルル市の鳥はシロアジサシ(White Tern: マヌオクー)はあまり知られていない。ワイキキやダウンタウンの市街地で身近に見られる鳥だ。白いハトと見間違うが、長い黒色の口ばしで大きな目の愛くるしい、ハトより一回り小さい白い鳥だ。
ハワイ語の「マヌオクー」は、ハワイ神話の戦いの神「クー」の鳥です。ハワイの人たちは「戦いの神の鳥」の保護に手厚く、シロアジサシのヒナのいる木に「ヒナドリに注意」のブルーのテープが巻かれているのをよく見る。今もダウンタウンの繁華街でヒナを見つけることができる。
ホノルルの市鳥と認定されているのは、ハワイ諸島でもオアフ島のホノルル市でよく見られるからだ。このシロアジサシは海鳥の一種で、海辺で小魚を取って暮らしている。小魚が取りやすいように口ばしは、少し長めである。純白で目の周りに黒い羽毛の輪があって、愛くるしい顔をしている。
ハトやスズメのように巣は作らないで、樹木の窪んだ部分や枝などに卵を1つだけ産んで抱卵する。ヒナがかえっても、ヒナはじっと樹木で親が小魚を運んでくれるのを待っている。ヒナがいる樹木の下には、真っ白な糞がたくさん落ちているからすぐにわかる。
ヒナのいる樹木に近づくと、身を制して親鳥が飛んでくることがある。歩道を歩いていると、突然にシロアジサシのけん制を受けることがある。目の前でハチドリのように空中浮揚(ホバリング)して、人間の行動をうかがうシロアジサシもいる(上の画像)。必死に子を守ろうとする親鳥の本能だ。
ハトと飛び方が少し違う、不意に急旋回したり急降下する軽やかな動きをするのがシロアジサシだ。ハワイでハトより少し小さい純白の鳥を見つけたら、少し観察してみるのもいいだろう。そして、保護テープが巻かれている樹木にはヒナが親鳥をじっと待っている。そこには、今までとは違ったハワイが見えるはずだ。
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