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今日(2日前)のハワイの新たな感染者は2,050人、オアフ島で1,441人、ハワイ島で150人、マウイ島317人、カウアイ島99人、モロカイ島5人、ラナイ島9人。これまでの感染者数の合計は208,887人。新たな死亡者は3人、死亡者合計は1,149人。ワクチン2回接種率は74.5%。3回は33.5%。
オアフ島:147,206、ハワイ島:22,013、マウイ島:24,634、カウアイ島:8,908、モロカイ島:836、ラナイ島:488

昨年からハワイ大学フットボールのヘッドコーチを巡って、ハワイのスポーツ界だけでなく全国の注目を集めてきた。2年前にハワイ大学フットボールのヘッドコーチに5年契約で本土からやって来たトッド・グラハムが、5年契約の契約期間を全うしないで自ら辞任した。

プロスポーツチームのないハワイでは、大学スポーツがハワイ住民が楽しめる最高のスポーツとなっている。その中でもダントツに人気のハワイ大学のフットボールの勝敗はスポーツファンには大きな意味を持つ。

手腕が期待されハワイにやって来た新ヘッドコーチのトッド・グラハムだが、1年目が5勝4敗、2年目は6勝7敗とコロナによる無観客など様々な規制の中で11勝11敗と期待されたほどの成績を上げられなかった。勝敗が大きく勝ち越していたら、問題はまた違ったものになっていただろう。

昨シーズンが終わって、先発クォーターバックを始めとしてチームの主要メンバー24人がハワイ大学から移籍するを明らかにした。選手たちは、指揮官のヘッドコーチとしての手腕と人間性に対して不服を唱え、暴君、偽善者とこれ以上プレイできないとハワイを離れている。

信頼されるはずのヘッドコーチが選手たちと信頼関係を築くことができないようでは勝てるチーム作りはできない。またトッド・グラハムは、自分の無資格の息子をコーチの一員に加え独裁的な指導で多くの選手の反発をかっていたようだ。

トッド・グラハムの辞任を受け、ハワイ大学は新ヘッドコーチにジューン・ジョーンズと交渉を始めた。ジューン・ジョーンズは全敗で終えた悲惨な1998年のハワイ大学を、2007年に全勝で終えシュガー・ボウルに進出するチームに変えたヘッドコーチだった。ハワイ大学史の中で名を遺し、今も語り継がれている名将だ。

大学のヘッドコーチには68歳と少し高齢だが、誰もがジューン・ジョーンズが再度ハワイ大学の指揮官になるものと考えていた。交渉は30分もかからないで物別れに終わった。金銭の提示もない前に大学側の条件提示を拒否し、ジューン・ジョーンズは立腹して場を離れたそうだ。契約期間はわずか2年で、コーチングスタッフは大学側に決定権があるのが問題だったようだ。

今季の新ヘッドコーチが土曜日に決定した。ジューン・ジョーンズがコーチだった2000年から2004年までハワイ大学でプレーしたクォーターバックのティミー・チャンだ。彼はオアフ島のワイパフ出身で、セントルイス高校からハワイ大学に進学した。ローカルの新ヘッドコーチの誕生である。本土でプロを経験し、その後大学フットボールのコーチ業に携わってきた。ティミー・チャンに大いに期待したい。

昨年からの茶番劇がやっと収まったが、ハワイ大学が抱える問題は終わっていない。オレゴン大学フットボールは、地元企業であるナイキの資金援助を得て強いチーム作りをしているが、財政不足のハワイにはそれがない。ハワイ大学は降格してサブディビジョンになる可能性がある。現在のハワイ大学には、トップレベルにとどまるための大きなスタジアムがない。懸案のスタジアムはいつできるのやら?


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