今日(2日前)のハワイの新たな感染者は565人、オアフ島で370人、マウイ島70人、ハワイ島で100人、カウアイ島17人、モロカイ島0人、ラナイ島0人が確認されている。これまでの感染者数の合計は57,235となった。新たな死亡者は1人、死亡者合計は565人。ワクチン接種率は62.1%
オアフ島:40,421、マウイ島:6,760、ハワイ島:6,656、カウアイ島:1,048、ラナイ島:126、モロカイ島:154
世の中には理解できないことがよくある。オアフ島のノースショアにあるラニアケア・ビーチ問題もその一つだ。ラニアケア・ビーチに上がって来る海ガメを見ようとする観光客が増え、この20年の間にさまざまな問題が起こるようになった。
ハワイで見られるのはアオ海ガメだ。肉食のアカ海ガメと違って、アオ海ガメは草食系の海ガメで、海水中の海藻や海草を食べて生きている。ラニアケア・ビーチの浅瀬は岩がゴロゴロしていて、海ガメの好物の緑の藻がその岩場をびっしり覆っている。海ガメにとってご馳走を提供してくれるのがラニアケア・ビーチなのだ。
海ガメたちは、波に漂い時に波に流されながら好物の藻を一心に食べる。十分に藻を食べた後は、浜辺に上がって一休み、昼寝と甲羅干しの時間だ。海ガメたちには至福の時間だ。食事中も昼寝中も誰にも邪魔されたくはない。
最近になって、ツアーバスでやって来る大勢の観光客が狭いラニアケア・ビーチいっぱいになる。海ガメを海中から見ようとシュノーケリングする者が何人も海を漂っている。人を恐れてラニアケア・ビーチを離れていく海ガメもいる。不届き者の中には、絶滅危惧種の海ガメに触れる者もいる。今日もマウイ島で本土からの観光客親子が海ガメを抱きかかえてビーチまで運んで問題になった。
わずか20mほどの狭いラニアケア・ビーチに、大勢の観光客が何台ものツアーバスで訪れたらどうなるだろう。もちろん狭いビーチには駐車場もトイレもない。ツアーバスを降りた観光客はカメハメハ・ハイウェイを横断する。もちろん横断歩道も信号もない。2年前にはカリフォルニアから訪れた子供(10歳)が、道路を横断中に車に跳ねられた。ビーチを訪れ道路を横断する観光客は絶えることなく、昼間の道路は長い交通渋滞となり地元の住民には迷惑なことだ。
ハワイ州交通当局は、ラニアケア・ビーチの沿岸道路をカメを見るため横断する歩行者の交通と安全の問題を軽減する計画に合意した、と今日の新聞が伝えている。現在のラニアケア・ビーチ沿いのカメハメハ・ハイウェイを内陸にルート変更する計画だ。承認と建設契約が問題なくまとまれば、建設費12ミリオンドル(約13.2億円)、2023年末から2年をかけて建設される予定だ。
驚いたことには、新しい道路とラニアケア・ビーチ間には、約90台が停められる駐車場ができる。役人の考えていることが理解できない。絶滅危惧種の海ガメが生息するあの狭いビーチを立ち入り禁止区にすれば、すべてが解決することだ。ビーチ沿いにフェンスを張り、ビーチに行けないようにすれば簡単にすむことだ。
絶滅危惧種の海ガメを守るのではなく観光客を守るために、12ミリオンドル(約13.2億円)のプロジェクトは価値のあることだろうか?駐車場ができれば、公然とツアーバスが何台も訪れる観光スポットになり、狭いラニアケア・ビーチは人であふれ荒れるだろう。公然と海ガメを危険にさらす愚かな計画だ。海ガメが寄り付かなくなるかもしれない。海ガメがいなければただのビーチにすぎない。巨額の税金がまた無駄に使われていくのだろう。
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自分の地位を守る事と いかにお金を自分の懐に入れるかと言う事にしか関心が無いようですね。
tigger
がしました