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今日(2日前)のハワイの新たな感染者は54人、オアフ島で37人、ハワイ島で5人、マウイ島8人、カウアイ島2人が確認されている。これまでの感染者数の合計は32,041人となった。新たな死亡者は1人、死亡者合計は479人。
オアフ島:24,615、ハワイ島:2,682、マウイ島:3,335、カウアイ島:223、ラナイ島:111、モロカイ島:37

ホノルル鉄道のミドルストリート止まりが現実的になって来た。鉄道工事が始まって10年経っても、いつ開通するかの現実的な見通しさえ立てられない。後半の工事業者さえまだ決まっていない。すべてはハワイ一の巨大公共事業が無計画で始まったことがすべてだ。

2006年の計画では、カポレイからマノアのハワイ大学までの開通で総工費は26億ドルだった。それが、まずはカポレイからアラモアナまでの開通に変更され、今年発表された総工費は124.49億ドル(約1.3兆円)と5倍近くに膨れ上がっている。計画では、すでに完成して開通していなければならない。

現時点でアラモアナまで完成させるのに36億ドルもの不足金が発生している。コロナ禍で税収が大幅に減り経済の回復には時間がかかる状況下で、巨額の建設不足金をどのように工面できるのか。

先週の新聞記事によると、役員会議では現実的な問題として空港先のミドルストリートにあるバスターミナルで工事を止めることが賢明だとする意見が出ている。このまま建設を続ければ、ホノルル市が破産する可能性もある。

時間がかかると問題が出てくるものだ。すでに建設された高架軌道の一部にサビと腐敗が見つかり、修復作業が必要になっているのが先週わかった。開通した後に大きな事故につながる安全性の大きな問題だ。

これまでに鉄道建設の指揮を執るトップが、この10年で7回も変わった。無責任なトップたちの指揮では、鉄道事業が上手くいくはずがない。今ままでの6人は鉄道建設で実績のある州外の専門家だったが、7人目の現CEOはハワイの土木事業に長年携わってきたハワイの女性だ。

年初に就任したCEOの初仕事が、鉄道建設(HART)の従業員112人のうち不要な48人の首切りから始まっている。利権に絡む不要ないくつかの建設会社も削除した。これによって、年間1,000~3,800万ドル(約400億円)の削減になると言う。今まで、いかにいい加減に工事が進んでいたのかがわかる。

新しいCEOはダウンタウンに通じるディリングハム通りに高架を建設する従来の計画には消極的で、他のプランを模索している。後半の建設会社さえ決まらない今、ホノルルが賢明な決断をしなければならない時が近づいている。現在のディリングハム通り入口の2本の高架脚(トップ画像)は、ホノルル一の巨大オブジェになる可能性がでてきた。

コロナで世界が変わった。世界が変わった今、ハワイも変ることが必要とされる。何が何でも鉄道建設を完成させるという世界は今はない。ハワイは変わらないと、ハワイの未来には険しい道が待っている。

*レインボーカウント: 午後5時 2021年 45日

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