バスはさまざまな人を乗せていく。ホノルルの市バスTheBus は、庶民の足。庶民の生活が見え隠れするバスの中は興味が尽きない。
現在建設中の鉄道が来年2020年、カポレイーアロハスタジアム間の部分開通予定を控え、バス運賃の見直しがされ大幅な値上になりそうです。この月曜日に運賃委員会で承認されたプランが決定されたら大変なことになりそうです。
長い間下がり続けているバスの乗車率は、今年はかつてない下落を記録しそうです。鉄道建設が始まった10年前ごろがバスの乗車率のピークだったのが、この10年で事情がずいぶん変ってきました。
過去10年で毎年5%の乗車率の下落です。2012年の年間7600万人の乗車が、今は6000万人に減って21%の落ち込みです。ホノルル市当局の見通しは2030年には毎日33万人のバス乗車を見込んでいますが、現在の19万人余りから10年で74%も増加するとは考えられません。
ホノルル市は来年の鉄道部分開通前までにはバス料金を値上げしなければならない事情があるのです。鉄道とバス運賃を統一する運賃体系が計画されています。莫大に膨らんだ鉄道建設費とその維持費が市民の生活を圧迫しそうです。
来年値上げされるバス運賃は、すべてのカテゴリーで見直しがされ、現在の1回乗車券は$2.75から$3.00となります。ホノルルを訪れる観光客に人気のある乗り放題の1日乗車券は廃止となります。1ヶ月、1年のバスパスも廃止です。
バスや鉄道を利用する場合はプリペイドカードのホロカードの使用が一般的になり、1日の利用は3回分($9)以上は課金されなくなります。1ヶ月では$90以上は課金されません。実質1日乗車券の$5.50が$9に値上げになります。事前にプリペイカードにある程度のお金を入れておく必要があります。
65歳以上のシニアと身体障害者は、現在年間$35の料金が年間$540(1ヶ月$45)となり15倍以上の値上げとなります。この値上げには、各方面から反対がありそうで、まだまだ検討が必要でしょう。もしこの運賃体系が決定されたら、この10年下降し続けているバス乗車率はさらに大幅に下落するでしょう。
数年前の市バスの乗車収入は、総支出のわずか27%にすぎず年間$186ミリオン(約200億円)の赤字が出ていました。乗車率が下って、その数はさらに悪くなっているはずです。昨年1月乗車料金が値上げされましたが、赤字幅が改善されたと言うニュースは聞いていません。
ニューヨークやサンフランシスコの大都市と2ケタ違うわずか90万の人口のホノルルでは、低料金でサービスを提供することは簡単ではありません。ホノルルの庶民の足であるTheBusの未来は、混沌として来ました。
*レインボーカウント: 今日は午後3時前に目撃 2019年 68日
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30年ほど前は、$1.5とかで乗れていたことがもう懐かしい過去ですね。バスに乗って街の風景や、乗客ののんびりした感じなど、それも旅の楽しみの一つでした。ワイキキもどんどん変わっていき、なんだかとても寂しいです。
tigger
が
しました