日本人に人気のサンドヴィラ・ホテルに滞在中の日本人親子がホテルに帰る途中で引ったくり事件に遭遇したのはショッキングでしたが、今一度事件を考えて見ましょう。過去に起こった事件から学ぶことがあるはずです。再び被害者を出さないためにも考察が必要です。
犯人の立場に立って考えてみると、毎日2万6千人もの日本人観光客がハワイに滞在するのですから、日本人観光客をターゲットにするのは十分に考えられます。日本は安全度の高い国なので、ガードが低く大金の現金を持ち歩くことが知られているのでなおさらです。
15日夜に発生した手口が似ている引ったくり事件は、3人の韓国人女性が路上で談笑しながらタクシーを待っている間の事件でした。その時の一部始終が防犯カメラに残されています。3人の女性は一見すると日本人のように見えます。結果は韓国人が被害に遭いましたが、犯人は日本人をターゲットとしていたと見るのが妥当です。
25日夜に発生した日本人が被害者になった引ったくり事件を軽く考えてはいけません。ハワイの犯罪は今年になって拳銃を持つ犯行が目立っています。ホノルル警察によると銃を使用する犯罪が20%も増えているそうです。今回の日本人からの引ったくりにも拳銃が利用されています。
母親(63歳)の誕生日を祝ってホテルに戻る途中の事件でした。父親はその場にいませんでしたが、息子(29歳)が母親のバッグを取られるのを防ごうとしてケガをしました。犯人の持つ拳銃で顔面を殴られたのです。ただの物取りとは危険性が違います。犯人は拳銃を持っています。発砲されれば命はありません。
どちらの事件もワイキキを車で流しながら、ターゲットを探しています。犯行直前に車から下車して、ターゲットのバッグを奪って逃げます。怪しい男が前方にいるわけでありません。車があなたを追い越し、突然男が目の前に現れるのです。
今回の事件は家族で思い出の誕生祝をした夜の出来事でした。楽しい思い出が悪夢に変ってしまいました。バッグには貴重品が入っていたことでしょうが、拳銃の絡む犯行だけに命にかかわる事件にならなかったことは不幸中の幸いと考えられます。
在ホノルル日本国総領事館の安全情報の概況をチェックしてみると、ハワイ州の2005年犯罪白書「クライム・イン・ハワイ」の犯罪発生状況が紹介されています。14年前の古いものです。世界は刻々と変化しています。今回の拳銃が絡む引ったくり事件は、ただの引ったくり事件とは違います。日本人の大切な命を守るためにも、改めて注意喚起などの早い対応が必要でしょう。
今回の事件は午後10時半の犯行でした。気楽に夜歩くには少し遅い時間帯です。さまざまなトラブルに遭わないためにも遅い時間帯の外出はできるだけ避けることが大切です。
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有難う御座いました。
tigger
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