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アロハタワーに近いピア7(7番埠頭)に、10年以上もの長い間、全長約81mの帆船が停泊しています。1878年にスコットランド・グラスゴーで作られた、現存する最古の帆船 Falls of Clyde(フォールズ・オブ・クライド)が、とうとうホノルル港から姿を消しそうです。

かつてはイギリスとインドを何度も往復して、インド貿易に貢献しました。その後、貨物船としてオーストラリア、ニュージーランド、インドを航海します。そして、1899年マトソン・ナビゲーション社に買われ、ハワイにやってきました。1907年までハワイ島のヒロとサンフランシスコを何度も航海。ハワイ産の砂糖などだけではなく、ハワイ・サンフランシスコ間のたくさんの乗船客も運びました。

1968年より一般公開されて以来50年以上にわたりホノルル港を見守ってくれたフォールズ・オブ・クライドは、今は船首像の「バラを持つ女性」もなく、マストもワイヤーも取り除かれ、裸同然にされ、寂しく最期の日を待っています。

アメリカの歴史的建造物にも指定されていますが、老朽化がひどく、補修に巨額の費用がかかるため引き取り手を捜しています。造船されたスコットランドへ帰還させる計画が進められていましたが、帰還計画はとん挫して放置されています。

長い年月をかけ船は錆付き、そこから海水が浸水していることがわかりました。船の沈没を防ぐための緊急修理が行われましたが、これ以上ホノルル港に放置しておくことができません。

引き取り手が現れないと、1.5ミリオンドル(1憶6千万円)かけてホノルル港15マイル沖に沈められてしまいます。当局がついに船を競売にかけることを決めています。歴史あるこの帆船が沈められず、生き延びてほしいものです。


*レインボーカウント: 今日は午後5時半過ぎに目撃 2019年 10日

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