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ワイキキでは古いものがどんどん壊されている。ハワイらしいものがどんどんなくなっていく姿を見るのは寂しい。開発はワイキキだけに止まらず、きっとこのハワイ島にも開発の波が押し寄せるはずだ。

1928年ハワイ島のコナ海岸沿いに2階建てで20室のホテル「コナ・イン」が建設された。ハワイがまだ州になっていない40年代、50年代は本土の有名人たちが長期滞在する社交の場所でもあった。

今も1階で営業しているレストランの壁に飾られた数々の古い写真から、その当時の面影を知ることができる。開放的なレストランのテーブルに着いくと、爽やかなそよ風が肌をなで静かな波の音が聞こえてくる。40年代の人たちがここに集った理由がわかる気がする。

すでに年金をもらっていそうな年配のウェイトレスがゆっくりテーブル間を歩く。この空間で急ぐ必要がないのは、特別に時間がゆっくり過ぎるのだからだろう。ワイキキでは味わえない空間が、確かにここには存在する。

ホテルは老朽が進み、閉鎖されてすでに20年以上になる。ホテルから臨む夕日の風景は変らなくても、時代は着実に変化している。この空間に醜いコンクリートの塊を建てる愚行だけは避けてほしいものだ。


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