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フォートストリートとキングストリートが交わる交差点に向かって歩いているとダウンタウンにジェット機の低い爆音が轟いた。いつも聞き慣れている小型最新戦闘機F-22の爆音とは明らかに違う。

ふと見上げると、ダウンタウンの高層ビルの谷間から大型の旅客機が重そうに飛んでいるのが見えた。ブルーの頭のアヒルのようなボーイング747はエアーフォース1だ。垂直尾翼の星条旗が大きく見える。

カナダ東部のG7サミット会場を経由して米朝トップ会談のシンガポールから飛び立ってきたトランプ大統領が乗る特別機が、ホノルル空港に隣接するヒッカム空軍空港から離陸したのだ。時計を見ると午後3時16分。2時過ぎに給油のためにホノルルに立ち寄った特別機は、給油と食料補給だけで大統領一行は機内で休んでいるのだろう。

エアーフォース1の機体にも、シンガポールでの大切な役目を果たして岐路に着いた安堵感がある。大きな大統領特別機はゆっくり東の空に向かって上昇して行った。

1年前の今頃は、すぐにも核戦争が始まってもおかしくないという状況だった。この1月にはミサイル発射の誤報によって、一時パニックに陥ったのがこのハワイだ。管理責任問題でハワイ知事の首が危うくなるほどの一大事だった。

米朝両国の首脳が初めて会談し、今後、米朝間で新しい関係を築いていく出発点がこんなにも早くやって来ると予測した人はいるだろうか?北朝鮮が
非核化へのスタートラインに立った。歴代の大統領が逃げてきた北朝鮮との会談をトランプ大統領は実現した。

アメリカに先立ち中国と韓国はすでに金正恩(キム・ジョンウン)委員長との会談を終えている。いつまでもアメリカまかせではなく、次は安部首相が自ら行動を取り拉致問題を解決する時が来た。

ホノルルの朝刊トップ記事は、この1ヶ月以上ずっとキラウエア火山だった。マグマが動いた連日のトップ記事から、歴史が動いた昨日の会談に変った今日の朝刊だった。


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