1990年のことでした。エルヴィスを真似る世界で最年少の4歳の男の子がハワイにいました。4歳で歌手暦2年のおどろく才能を持つ男の子でした。ハワイのどこにでもいそうな4歳の男の子は誰にも負けない大きな夢を持っていました。「大きくなったら僕はエルヴィスのようになるんだ」
ホノルル・マキキ地区で生まれ育ったホノルル・ルーズベルト高校出身のブルーノ・マーズが2011年に25歳で、主要部門のグラミー賞獲得の快挙を成し遂げました。この年のシングル世界売り上げ1位と2位を独占しています。「Just the Way You Are」で最優秀男性ポップ・ボーカル・パフォーマンスを受賞しました。4歳でアラモアナSCのセンターステージでエルヴィスを演じていたあの男の子が大きな夢を実現させたのです。
2011年からは毎年グラミー賞の常連になっているブルーノ・マーズが、今年は主要部門のグラミー賞年間最優秀レコード、年間最優秀アルバムと年間最優秀楽曲などノミネートされた6部門すべてでタイトルを獲得するという快挙を成し遂げました。上記3部門以外に最優秀R&Bアルバム、最優秀R&Bパフォーマンス、最優秀R&B楽曲でもタイトルを獲得しています。
25歳で世界の音楽界の頂点に立ったブルーノ・マーズは、今回はリズム&ブルース(R&B)での世界制覇です。彼は自身のアーティスト活動だけでなく、楽曲提供やプロデュースする曲をヒットさせるプロデューサーでもあります。
歌えるだけでなく、ダンスもでき、また5種類の楽器も演奏できます。すべて独学です。音楽に対する情熱は誰にも負けませんでした。音楽が何よりも大好きで、学校には教科書ではなくギターやウクレレを持参するほどでした。高校卒業と同時に18歳でハワイを発ったブルーノは、親からお金を借りて夢の実現のために単身でロサンゼルスに発ちます。
昨年、ブルーノ・マーズの特別番組がテレビで公開されました。華やかでいつも笑顔を絶やさないブルーノ・マーズが、テレビクルーとハワイに戻って自身の過去を紹介します。成功までの道程は決して平坦なものではありませんでした。両親の離婚直後は、父親と家を出てホームレス同然の生活を経験します。水道もトイレもないマノアの山奥の廃屋で2年ほど暮らしていました。
18歳でハワイを発ったブルーノには、ただならぬハングリー精神があり、失敗してハワイに戻る選択肢は持っていませんでした。「大きくなったらエルヴィスのようになるんだ」と言う4歳の夢を決して忘れていません。
ブルーノ・マーズが昨日のグラミー賞の授賞式のステージで、15歳のハワイの思い出を語りました。ワイキキでのポリネシア・マジックショウの前座に立ったことを紹介しています(下YouTube )。彼の今の音楽の基本がすでに17年前にあったのです。これからも、ハワイが産んだスーパースター、ブルーノ・マーズを紹介していきます。
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多くのハワイアンが活躍しているニュースは地元では大騒ぎのことと思います。
来週のスーパーボウルもイーグルス「54番」を応援します。