楽園ハワイと私 : ホノルルマラソン物語

ホノルルマラソンが終って昨日今日は、完走者に贈られるグリーンのTシャツ姿の人がワイキキのあちらこちらで見られました。マラソンのレースは男女ともに、例年通りケニア勢が上位を占めるものです。男子の記録が２時間８分２７秒と大会記録を更新しています。

２６００３人のエントリー、２０４４２人の完走者を記録した２０１７年の４５回ホノルルマラソンでした。ホノルルマラソンは市民マラソンレースですので、タイムを気にすることなく楽しむことのできるマラソンです。２万人以上の参加者はさまざまな想いを胸に、２６．２マイル（42.195km）を走ったことでしょう。

２万人以上のランナーの数だけ、毎年それぞれのドラマが展開されます。日本人の話題としてはフィギュアスケートの浅田真央ちゃんが始めてのマラソンで、４時間３４分１３秒の記録でゴールして念願の金メダルを獲得しています。真央ちゃんがゴールを切ったころ、まだ折り変え地点にも達していない人がいました。

埼玉県志木市からホノルルマラソンに参加したハヤシアヤコさん（８１歳）は、６０歳で初マラソン（東京・荒川マラソン）に参加しました。これまで１７回のマラソンに参加しています。今年は７回目のホノルルマラソンの参加でした。

午前５時にスタートしたマラソンは、ほとんどのランナーが午前中にはゴールを切っています。午後４時、やっと折り返し地点を過ぎたカワイクイ・ビーチパークを前のめりになり今にも倒れそうに一人で歩いているゼッケンを付けたハヤシさんの姿を見つけた男性がいました。

これから日が暮れていく時間帯です。一人で車の通行量が多いカラニアナオレ・ハイウェイでを歩くのは危険です。車中からハヤシさんの姿を見つけた男性は、居ても立ってもいられなくなり帰宅し着替えをしてハヤシさんと一緒にゴールに向かうことにしたのです。

ハヤシさんはそんな伴奏者４人に支えながら午後１０時前にゴールを切りました。ハヤシさんは最後のランナーとして１６時間２３分９秒の記録でゴールして金メダル獲得です。来年の４６回ホノルルマラソンではどんな物語が展開されるのでしょう。

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