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青天井で永遠に上がり続けるものはありません。不動産管理&賃貸協会(the Real Property Management and Rental Alliance)によると、ハワイのシングルファミリーの毎月の賃貸料が昨年よりも安くなっているようです。

賃貸料が昨年度比7%の減少で月$2400となっていますが、依然としてハワイの賃貸料はアメリカ本土の月$1400と比べるとかなり高いものになっています。ワイキキのバケーションレンタル市場は今年になってから頭打ちの感が否めません。

ワイキキでは中古不動産物件が盛んに取引されてバケーションレンタルとして貸しに出されていますが、この1年にマーケットに出ている数が数年前と比べるとかなりの数になっています。ホテル料金は上がり続けていますが、バケーションレンタルの賃貸料に関しては下がっています。

市場は需要と供給によって左右されますが、中古物件を買ってバケーションレンタルに出している人が増えすぎた結果が価格の下落に繋がっているような状況です。2年ほど前の出来事を思い出しました。

日本人に人気の物件、アイランドコロニーのオープンハウスを覗いてみました。スタジオ(ワンルームマンション)で、ラナイ(ベランダ)が広い他は備え付けのキッチンレンジもなくて狭い部屋でした。担当が日本人不動産だけあって、日本人が盛んに出入りしていました。

改装済みで強気の24万ドル(約2600万円)で売りに出されていました。40歳くらいの担当の日本男性から、これからも値上げが見込める上にキャッシュフロー(毎月の収入)も高いと説明受けました。日本人に人気なので、家賃収入が月に$2200は見込めると言います。今の現状ではせいぜい$1500でしょうか。明らかな営業のセールス・トークになっていました。物件はすぐに売れたようでした。

ワンルームの部屋でも、毎月の管理費(メインテナンス)が$400と固定資産税が月$200だけでも、月に最低$600は払わなくてはなりません。管理費と固定資産税も毎年上昇していますが、家賃収入が下がれば利益率が悪くなります。

2年前にあのワンルームを購入した人は、毎月の収入に戸惑っているでしょう。たとえ毎月$1500で貸せたとしても、業者に20%の手数料$300を支払う必要があります。他に電気代などもあります。しっかり毎月貸せたとしても、手元に残るのはわずかです。借り手が見つからない場合は、自分の懐から出費も覚悟しなればなりません。

ハワイの不動産投資は不動産屋が言うほど単純なものではありません。特にキャッシュフローはハワイではあまり見込めません。値崩れが起こっているワイキキのバケーションレンタル市場は、探せばお値打ちな部屋を見つけることができるでしょう。

:写真はアイランドコロニーの部屋ではありません。



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