最大で866人の乗客と282台の乗用車を輸送可能する全長が107mのスーパーフェリーが、オアフ島とハワイの島々と結ぶはずでした。およそ10年前の2007年から運行を開始したスーパーフェリーは、環境保護問題に直面して1年半ほどの短い間の運航で廃止されて2009年に運航会社は倒産しました。

ハワイ州は有価証券の債券を発行してスーパーフェリーの資金を集めました。先に明らかになった会計監査院の報告によると、$71ミリオン(約77億円)の支払い義務のうち$38ミリオン(40億円)がこれまで支払われただけで、2028年までに残りの$33ミリオン(34億円)を州は払い続けていかなければなりません。もちろん私たちの税金が支払いに当てられます。

オアフ島の鉄道建設は空港の先までの全過程の半分10マイルはなんとか建設されそうですが、その先の半分の10マイルの建設には資金が大幅に足りません。線路の要らない海上を運航するフェリーとはわけが違います。高架路線の建設には莫大な資金が必要です。フェリーと違って路線がある限り、簡単には止めることもできません。

スーパーフェリーとは桁違いの資金が必要な鉄道建設の失敗は許されません。鉄道建設後半の10マイルの建設会社も決まらず用地の買収も完了していない現状を考えると先が思いやれれます。政治家や役人の無責任な無計画の結果、そのツケを払わされるのは私たちハワイ住民だけでありません。過去から学ばなければ進歩はありません。


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