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ホノルル空港からワイキキに向かう途中、パイナップルの形をした大きな水タンクがあってそれを見るとハワイにやってきたんだと実感したものでした。そんな風に感じたひともいる人もきっといるはずです。

この地にドール社の世界一大きなパイナップ缶詰工場があったのを知る人もだんだんと少なくなっています。東京ドームの2倍の広さ(21エーカー)があったパイナップル工場跡には、今は大型倉庫式量販店「コスコ(Costco)」にホームセンターの「ホーム・デポ(The Home Depot)」があります。

1927年に缶詰工場の屋上に設置された周り30m、高さ20mの大きなパイナップルの水タンクは当時のハワイの象徴でもありました。当時はかなり遠くからそのパイナップが見えました。年月が経ち老朽化が進み1991年に工場が閉鎖され2年後の1993年にパイナップルはその姿を消しました。関係者の話では、どこかの倉庫にその一部がまだ眠っているそうです。

工場跡の敷地の一部には商業施設が建ち、当時は観光スポットの一つで誰もがココを訪れていました。日本からの旅行者はホテルにチェックインする前に、必ず無料ツアーでココに連れらてきたものです。無料ののパイナップルジュースが振舞われ、パイナップルの試食もできました。施設内にはマクドナルドもオープンしましたが、今はその姿もなくフードコートの空間が寂しくなっています。

今では利用するのは18のスクリーンがある映画館施設くらいです。多くが扉を閉じている商業スペースに、先月日本の大手リサイクルショップ「ハードオフ」が名前を「エコタウン」と変えて、このドールキャナリーにオープンしました。特別な歴史のあるこの地に、ハワイの歴史を伝えるアンティークショップが集まったら面白いでしょう。ハワイにはアメリカ本土にあるようなアンティークモールがありません。そんなお店がここに集まったら、この空間ももっと活性化するのにと思うのは私だけでしょうか。


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