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ロンドンの大英博物館にかつて収蔵されていたものが、大英図書館で無料で公開されています。図書館の展示室には、レオナルド・ダ・ビンチの直筆の鏡文字のノート、モーツアルト、バッハ、プッチーニ手書きの楽譜など世界の値の付けられない貴重なものが展示されています。

4年前の「ビートルズの軌跡をたどる旅」では、この大英図書館をゆっくり訪れるために図書館前のホテルを取ったほどでした。私の目的はレオナルド・ダ・ダビンチやモーツアルトの手書きの原稿ではなく、ビートルズの楽譜が目的でした。とりわけ、ポール・マッカートニーが書いた「Yesterday」の原稿が見たかったのです。

世界中のミュージシャンにカバーされていて、「世界で一番多くカバーされた曲」としてギネスブックにも載っている「Yesterday」は、日本の音楽の教科書にも採用され教材になっています。この「Yesterday」はちょうど52年前の1965年6月14日と17日にロンドンのアビーロード・スタジオで録音されています。

彼女だったジェーン・アッシャーの家でポール・マッカートニーがある時期、間借りをしていました。1964年のある朝その部屋で目覚めてインスピレーションによってピアノで演奏したのが「Yesterday」のメロディでした。あまりに自然にメロディが出てきたので、ポールは最初どこかで聴いた誰かの歌ではないかと疑ったほどでした。

朝食前にできた新曲は「Scrambled Eggs(タマゴ焼き)」と名付けられ、そのメロディに歌詞が付けられました。ちゃんと歌えます・・・

♪ Scrambled eggs ♪
Have an omelette with some Muenster cheese,
Put your dished in the wash bin please
So I can clean the scrambled eggs. ♪

アルバム「HELP」の製作中、ポールは暇さえあればスタジオにあるピアノの前で毎日「♪ Scrambled eggs ♪」を歌っていました。5月下旬ポルトガルのリスボンで休暇を取り、その旅先で「♪ Scrambled eggs ♪」は名曲「Yesterday」に生まれ変わりました。リスボンの休暇から戻った2日後のちょうど52年前にアビーロードのスタジオで「Yesterday」が録音されています。

作詞作曲のクレジットは、レノン&マッカートニーになっていますが、実際はポールが一人で作詞作曲をした曲です。5人目のビートルズと言われるプロジューサーのジョージ・マーチンの提案でバイオリン2、ビオラ、チェロの弦楽四重奏を加えました。ロックがクラッシックになった瞬間です。

6月17日は「Yesterday」が生まれた日、そして今日18日はポール・マッカートニーの75歳の誕生日です。名曲とポールの誕生を祝って「Yesterday」を久しぶりに弾いてみました。外しまくりの一発録音ですが、安いギターのせいにしてまた再度撮り直しをしたいと思います。Happy Birthday, Paul !



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