DSC03473

「イルカと一緒に泳ぐツアー」はこの10年位の間にハワイでも人気のツアーになっています。専門のツアー業者も多く生まれてきました。中には過剰なサービスのため、不必要に野生イルカに近づくものもいることでしょう。

数メートルしか離れていない野生のイルカたちの群れを間近に見られたり、一緒に泳ぐことができるツアーは人気があります。野生のイルカの生態系を保護するため、来年から野生のイルカと一緒に泳ぐことができなくなる可能性が高くなってきました。

先日オバマ大統領は、ハワイ諸島北西の海域に設定している海洋保護区の面積をこれまでの4倍の約151万平方キロに拡大したと発表しました。日本の面積の4倍以上の広さです。

来週はオバマ大統領も参加して第6回世界自然保護会議(World Conservation Congress )がホノルルで開催されます。会議では、この野生イルカの生態を始めさまざまな自然保護問題について論議される予定です。世界は今までよりも一層自然保護に意識が向かっています。

そして、今週発表されたのがアメリカ連邦政府がハワイ諸島近海に生息する野生のイルカに対する規制を検討していることです。船舶や人が野生のイルカに50ヤード(約45m)以内に近づくことを禁止する規制を検討しているのです。

ハワイ近海に生息するハシナガイルカ(Spinner Dolphins)は、夜間に活動して日中は眠ったり休息を取る性質を持っています。休息しているイルカの群れにボートで近づき、観光客が海に飛び込んでイルカたちと一緒に泳ぐことは、イルカの生態系を乱すことになります。

ストレスに弱い野生のイルカに何らかの影響を及ぼしていることが危惧されているのです。オアフ島でも西部のワイアナエ沿岸に生息する野生イルカの群れなどを見るツアーがたくさんあります。規制が実行されたら、今までの「イルカと一緒に泳ぐツアー」はできなくなります。イルカによってやっと安息の環境で生活できるようになることでしょう。


*アロハストリートのハワイブログランキングに参加しています。
クリック応援よろしくお願いします。マハロ

*アメリカ合衆国の人気ブログランキングにも参加しました。
是非こちらもクリックしてください。

アメリカ合衆国(海外生活・情報) ブログランキングへ

DSC03541


line-52