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アメリカの有力紙ニューヨークタイムズ紙が10月にアメリカ一のホームレス村として紹介したのがオアフ島のカカアコ地区の道路脇に集まるホームレス集団でした。ハワイは人口当たりのホームレス数がアメリカ一のホームレス天国です。

そのカカアコのホームレス集団を市当局が一掃して1か月以上が経ちました。彼らはどこに行ったのでしょう。一部は当局が用意したシャルターに移動しましたが、ほとんどは周辺の公園などに分散しただけの結果になりました。

一掃した後カカアコに隣接するダウタウンやチャイナタウンでは何軒もの建物の窓ガラスが割られる事件がありました。何者かが腹いせに割ったのでしょう。ダウンタウンでオープンしたばかりのブティックもその被害を受けています。オーナーの若い女性は、営業したばかりの被害に大きなため息をついています。

確かにダウンタウンやチャイナタウンにはあの日を境にホームレスが増えています。ホームレスの援助団体が市当局の一掃作業に対して人権問題を楯に訴えました。ホームレスの持ち物を移動させることは違法だと判決がでました。これからのホームレスの一掃には、移動させた持ち物の一点それぞれをリストにして一定期間保管しなればなりません。

冬でも凍えることはないハワイは路上生活する人たちには楽園です。カカアコ周辺の公園などで路上生活人には楽園を保証するような法の味方ができました。ハワイ住民には頭の痛いホームレスの問題はまだまだ続きます。


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