DSC01606
 
日本は高額の紙幣を持ち歩いても比較的安全な治安の良さから、1万円札や5千円札がよく利用されます。日本には2千円札があるのですがなぜか普及していません。

文化と社会構造の違いから、アメリカでは現金はあまり持ち歩かなく1ドルと20ドル紙幣がよく利用され流通しています。ハワイでは銀行の現金支払機(ATM)で2千ドルの現金を下ろすと、20ドル紙幣が100枚出てきます。

昨年、アメリカ財務省が2020年に発行する新しい10ドル紙幣に女性の肖像画を採用すると発表しました。女性の参政権を認めた憲法の改正から100年を記念して、女性の肖像画の紙幣の発行が予定されているのです。新10ドル紙幣に採用される女性が誰になるのかが、発表から話題になっていました。

昨年の10ドル紙幣の肖像画の変更が発表された後、10ドル紙幣の初代財務長官アレクサンダー・ハミルトン擁護運動が起こりました。また、奴隷制度を支持した20ドル紙幣のアンドリュー・ジャクソン元大統領に非難が集まっていました。それに拍車をかけるように、10ドル紙幣の初代財務長官ハミルトンの生涯を紹介するミュージカルがニューヨークのブロードウェイで現在大ヒットしたのが原因で、肖像画の変更は10ドルから20ドル紙幣になりました。

新20ドル紙幣の肖像は、故人でアメリカの民主主義を象徴する女性が何人か候補に挙がっていましたが、奴隷解放運動に献身した黒人女性ハリエット・タブマンが採用されることに決定しました。新紙幣の最終デザインは2020年に発表され印刷されるようです。

アメリカの紙幣に黒人女性が登場するのは史上初で、現在の20ドル紙幣の表に描かれているアンドリュー・ジャクソン元大統領は裏側に移ることになりました。

10ドル紙幣の裏にはスーザン・B・アンソニー(女性参政権に係った公民権指導者)など5人の女性、5ドル紙幣の裏にはリンカーン記念堂とマーチン・ルーサー・キングキング牧師やエレノア・ルーズベルト大統領夫人ら3人が採用されます。最終的には2030年頃までに、新紙幣が印刷され流通することになりそうです。



*アロハストリートのハワイブログランキングに参加しています。
クリック応援よろしくお願いします。マハロ

*アメリカ合衆国の人気ブログランキングにも参加しました。
是非こちらもクリックしてください。

アメリカ合衆国(海外生活・情報) ブログランキングへ

DSC01602



line-52