少し前の事故。左折しようとした車に直進車との事故がありました。直進車と左折車の事故はよくあることで珍しくありませんが、この事故で3人の尊い命が一瞬に失われたことが話題になりました。
2台の事故車はどちらもピックアップトラックでした。日本ではほとんど見られないピックアップトラックは、アメリカ開拓時代のカーボーイの馬を連想させる車でアメリカの文化の象徴の一つnになっています。日本のトヨタ、ニッサン、ホンダもこの大きな市場を見逃すことなく、路上には多くの日本車のピックアップトラックが走っています。トヨタ製の「タコマ」はとても人気があり、なんとピックアップトラックのシェアの60%を占めています。事故車の1台はタコマでした。
名前はトラックですが、商業用に使われることは少なく、80%近くが個人の使用目的で男性のセカンドカーとして使用されています。荷台はほとんど使うことなく、レジャーなどで荷物を載せたりモータボートなどの牽引に使われます。私のカリフォルニアの知人の弁護士は、映画にでも出てきそうなカーボーイブーツにピックアップトラックでいつも仕事をしていました。
ハワイでもこのピックアップトラックをよく見ます。高速で走るフリーウェイを、荷台に何人かの人を乗せて走るピックアップトラックをハワイで見かけます。事故の事を考えたら怖くて、近くを走れません。3人が亡くなった事故は、左折しようとした車の荷台に乗っていた3人が路上に放り出されて亡くなったのでした。3人とも即死でした。
ハワイの法律では、12歳以上ならばピックアップトラックの荷台に乗車することができます。普通乗用車では、後部座席でもシートベルトの着用が義務付けられています。ピックアップトラックでは、荷台に座れば法律に反しません。犬などの動物はケージに入れなければならいという法律があるのに、人は無条件で荷台で移動できます。
ピックアップトラックの荷台の人が亡くなる事故が起こるたびに、新たな規制問題が提起されますが、しばらくすると忘れ去られてしまいます。荷台に人を乗せて移動する人のほとんどが低所得層の人たちで、彼らの移動手段を奪ってはいけないという配慮か、規制はされていません。
2006年には、仕事へ行く荷台の女性4人が一度に亡くなりました。今回は亡くなったうちの2人は25歳と27歳の若い男性でした。まだ長い人生があるのに、規制があったならば亡くなることもなかったでしょう。とても残念なピックアップトラックの事故でした。
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日本でも交通死亡事故の件数は鰻上りに増えています。
人が増えると事故も増えるんでしょうが、それ以上にマナーの悪さが原因であると思います。
規制や法律を厳しくして事故を減らすのも一つの手段ですが、なぜ、どうしてダメなのか、危ないのかを道路を使用する全ての人が理解しようとしなければ、事故は減ってはいかないでしょう。
ピックアップトラックの荷台に乗ってハワイの風を受けながら走ってみたいです。
・・・が、死んでしまっては意味がありませんよね。