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ニューオーリンズから北西部に車で約1時間、ミシシッピー川沿いには映画『風と共に去りぬ』の世界があります。リバーロードのプランテーション・ハウスの中で一番美しいと言われるオーク・アレー・プランテーション(Oak Alley Plantation)に行ってきました。

樹齢300年以上の樫の木(Virginia Live Oak)の並木は見事です。28本の美しい樫の巨木が、ミシシッピー川から邸宅まで続く400mの通路に植えられています。通路の両側から伸びた見事な枝は樫のトンネルを作っています。小鳥がさえずり、リスが遊ぶプランテーションのまるで絵画のような景色を見ていると、まるで南北戦争時代前にタイムスリップしたような錯覚をします。

元々はフランス貴族が1738年に購入した25エーカー(東京ドームの2.27倍)の土地でした。それからおよそ100年後、砂糖キビのプランテーションで財を成したロマン家の当主が、ニューオリンズのフレンチクォーターの19歳も年下の若い女性に惚れて1839年に豪邸を完成させました。ハワイでも同時期に砂糖キビのプランテーションが始まっています。

南北戦争終結とともに1866年にロマン家の栄華は終わり、この邸宅は競売にかけられました。その後、何人かの手を経て、1925年にアンドリュー・ステュワート夫妻が購入しました。現在はその財団が運営管理しています。

その美しさは、数々の映画、テレビドラマの撮影にも利用されました。南北戦争で破壊された多くのプランテーションの豪邸ですが、このように残るプランテーションは国の歴史的建物に指定されています。



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