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ハワイにおける移民の中で日系移民が飛びぬけて多かったのは過去の事です。1920年代のピークには、ハワイ人口の47%が日系移民でした。時代は変わり、昨年についにフィリピン系移民の数が日系移民を上まりました。

この週末には2月のフットボールのスーパーボウルに負けないほどのスポーツイベントが重なり、スポーツ観戦に多くのアメリカ人の注目を集めそうです。

アメリカの競馬として最高峰のイベント、ケンタッキー州のチャーチルダウン競馬場で開催されるケンタッキーダービーは、テレビの視聴率や観客動員数がいつも話題になります。日曜日の3日の開催です。

アメリカンフットボール(NFL)のドラフト(新人獲得制度)がこの週末3日をかけてシカゴで開催されます。大学フットボールの一番の選手に与えられるハイズマン賞を獲得したハワイ出身のマーカス・マリオタが一巡目でどこにスカウトされるのかテレビの前で見守る人も多いでしょう。お祭り騒ぎのドラフトに10万人が集まり、5千万人がテレビ中継を観ると予測されています。

アメリカンプロバスケットボール(NBA)だけでなくプロホッケーリーグ(NHL)のプレーオフのゲームも週末予定され、エキサイティングなゲームに多くのファンの注目を集めます。

もちろん暖かいシーズンになって20試合を消化したアメリカプロ野球(MLB)のゲームも面白くなってきました。イチローも新規チームで今シーズン待望の1号ホームランを飛ばしています。

そしてすでにマスコミがこの数週間毎日のように取り上げているビッグイベントがあります。5月2日、ラスベガスで開催されるボクシングの試合です。今日のニューヨークタイムズには一面の対戦広告が出されていました。世界ウェルター級スーパー王者フロイド・メイウェザーとマニー・パッキャオの一戦に桁外れの史上最高額の$300ミリオン(360億円)以上のお金が動きます。

ラスベガスのホテルの試合会場には1万6千人が集まり、テレビ放映は有料で自宅で対戦を観るには$90が必要です。地元ハワイでもヒルトンホテルが30年ぶりにホテルの宴会会場にテレビを用意して弁当ドリンク付きで$50のチケットを販売しています。

マニー・パッキャオはファイトマネーやテレビの売り上げの歩合などで最低でも$100ミリオン(120億円)を手にすると言われています。フィリピンの貧窮から産まれたハングリーなマニー・パッキャオは、8つの階級にまたがって、6階級を制覇して闘ってきた「アメリカンドリーム」の体現者です。フィリピンでは国会議員を務め国の英雄になっています。

どんな相手からも逃げないで、どんな強豪にも立ち向かう彼のファイティングスタイルが多くの人を魅了してきました。ボクシングを知らない人にで名を知られている伝説のボクサー、モハメド・アリやマイク・タイソンに並ぶ伝説のボクサーになっています。

フロイド・メイウェザーが38歳、マニー・パッキャオは36歳と年齢的に2人の最後のドリームファイトとなるでしょう。さまざまな興行記録を塗り替えるビッグイベント世紀の一戦に、ハワイではフィリピン系移民だけでなく私たち日系人も熱くなる週末になることは確かです。

 
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