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ダウンタウンの旧市街、チャイナタウンのゲートウェイの古いレンガ造りの建物の壁一面がピンク色に紫色の縁取りにペイントされた「大人の落書き」が1か月以上をかけて消されました。

レンガの落ち着いた色合いと反する自己主張する色合いで、丁寧に縁取りされた落書きは、閉店した人気レストラン「インディゴ」の跡にオープンした「フレッシュ・カフェ」がローカルアーティストに依頼して描いたウォールアート(芸術作品)でした。

無味乾燥な倉庫街のカカアコ地区がウォールアートでにぎわっていますが、歴史ある建物の壁にこのアートは不必要です。周りの環境にまったく調和しない、けばけばしい色彩に不快感を抱くのは私だけではないようでした。

このレンガ前ではフランク・シナトラの映画撮影が行われました。1953年の名作「地上より永久に(From Here To Eternity)」はハワイ真珠湾攻撃時の軍隊生活を描いたベストセラー小説の映画化でした。第26回のアカデミー賞作品賞を始めをさまざまな賞を受賞しています。歴史あるロケ現場には、やはりこのピンク色は似合いません。

このけばけばしい壁画が、6月下旬から1か月をかけて今手作業で消されました。煉瓦の壁一面に威圧感のあるピンクの壁画は完全に元に戻ったわけではなく、まだうっすらピンクの色合いが残っています。

「フレッシュ・カフェ」はカカアコの感覚でダウンタウンでお店をオープンしたのでしょう。歴史建物が多い旧ダウンタウン&チャイナタウン地区は、カカアコの倉庫街とは違います。景観が重視される地区で、市当局の許可なくこの種の壁画を描くことは許されていません。

目障りなけばけばしいピンク色のペイントの落書きは消えましたが、フレッシュ・カフェに抱いた不信感はうっすら残ったピンク色のように消えていません。週末の夜の大音量の音楽も指導があって聞こえなくなりました。オープンにトラブルは付きものですが、地域に愛されるレストランに育ってほしいと思います。


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