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ワイキキのホテル宿泊代が昨年と比べると高くなって驚いている人もいるでしょう。これからも上昇は止まらなく、来年はさらに高くなりそうです。ニューヨーク、ロンドン、パリと比べたらまだまだワイキキのホテルは割安です。これから、これまで以上にワイキキの宿泊代が上がることは間違いないでしょう。

先週、市役所から2014-2015年度の固定資産税(Real Property Tax Bill)の通知が届きました。ワイキキの不動産の固定資産税が、昨年度と比べると30%以上の値上がりになっています。ワイキキのスタジオ(ワンルーム、駐車場無)の固定資産税が、ダウンタウンの2ベッドルーム(2バスルーム、2駐車場付)の何と1.6倍になっています。

20万ドル(2千万円)のワイキキの物件を2000ドル(20万円)で貸すとしましょう。管理維持費が毎月400ドル、固定資産税が200ドル、水道光熱費などが100ドル、賃貸管理会社へ25%の500ドル、最低1200ドルが必要経費になります。

賃貸に出す場合は、所得税の他に売上税の4.712%(General Excise Tax)と短期賃貸のホテル宿泊税9.25%(Transit Accommodation Tax)の合計13.962%の税金の納税があります。月に2000ドルの賃貸料が発生する物件には、さらに300ドルの税金がかかります。固定資産税と合わせると500ドルもの税金になります。これには所得税が含まれていません。

残りの500ドルが毎月の利益と机上計算できますが、現実は甘くありません。1年を通して12か月、100%貸し出すことは現実的ではありません。好意的にみて85%の占有率があればいい物件と言えるでしょう。水回りや電気関係の工事、家具や電気器具などの定期的な買い替えなどと所得税を払うことを考えれば、年間500×10か月の5000ドルはほとんど手元に残らないでしょう。

ハワイで不動産を購入して、日本でハワイの物件を管理していくことは思うほど簡単ではありません。自分がハワイに行くとき利用して、使わない期間を貸出し、収入を得ようとするのは、不動屋さんが言うほど簡単なことではありません。収入どころか、毎月持ち出して不動産を維持しなければならない人が少なくないようです。ワイキキの不動産のキャッシュ・フロー(家賃収入)はますます困難になっています。長期にキャピタル・ゲイン(不動産の値上がり)を期待するしかありません。

鉄道建設のために莫大な予算(鉄道予定地の土地買収はまだ進行中)が必要なホノルル市当局は、現在9.25%のホテル宿泊税の値上げを考えています。毎年のように値上げられる電気代、固定資産税、管理費などは、ホテルの宿泊代の値上げに直接結びつきます。まだまだワイキキのホテルは高くなるでしょう。


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