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およそ100万年前にカナダから渡ってきたといわれる渡り鳥の子孫が数百年ぶりにオアフ島で発見されました。

ハワイ州の州鳥に指定されている溶岩のある高地草原に生息するハワイ固有種のがん(日本名:ハワイ雁)は、「ネーネー」というその鳴き声からハワイでは「ネネ」と呼ばれています。1800年代には2万5千羽いたと言われるネネは、食用の乱獲やマングースなどの人が持ち込んだ動物などの犠牲になり1950年代には絶滅寸前と言われる50羽まで生息数が激減しました。

ハワイ州はネネを絶滅危惧種として保護することを決め、1956年には州鳥と指定しました。現在はハワイ島ボルケーノ国立公園、マウナロア山中腹、マウイ島ハレアカラ国立公園などの標高の高い溶岩台地などに、2千羽以上が生息していると言われています。

天敵の動物や人が多く住むオアフ島には1700年代からネネの姿が見られていません。その珍しいネネがオアフ島北部のカフクで確認されました。ハワイ島からオアフ島に渡ってきたとみられるネネのつがいの巣には3羽の雛鳥がいます。今では、ネネがオアフ島に住みつき雛を育ているのはとても珍しいことになっています。

マウイ島ではネネがV字の集団になって飛んでいるのも目撃されているので、ハワイ島からオアフ島に飛来してきたのもおかしくはありません。発見された化石から、ネネが古くはオアフ島に生息していたことは確かです。

1000年前にハワイにやって来たポリネシアン人よりもはるか古くからいるネネを絶滅させないことは我々人間の大切な役目です。オアフ島にいる5羽の貴重なネネがこれからも長く生息して、その数を増やしてくれたらと願っています。



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20140325


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