Live from the Lawn (2) 


エイミー・ハナイアリイが歌っている Have you ever seen the rain? には、深い意味があるのですが、エイミーは、ハワイのやさしい雨を連想させてくれます。エイミーの歌を聞いていると、虹がかかる平和な世界が目に浮かぶのは私だけでしょうか?


この歌が作られた、1970年の時代背景を考えると本当の曲の意味がわかります。アメリカはベトナム戦争の真っ只中。「ホレスト・ガンプ」「地獄の黙示録」など、ベトナム戦争を描いた映画から、当時の世相を知ることができます。ジョーン・バエズ、ボブ・ディラン、ジョン・レノンなどの反戦歌が有名ですが、CCR(クリーデンス・クリアウォータ・リバイバル)のこの曲は、発売時、米国が劣勢で、米国内は反戦デモが頻繁に起きていたので、放送禁止になったとも言われている伝説の曲です。


「雨」とは、ベトナム戦争での北爆のナパーム弾のことと考えれば、この歌がよく理解できます。ナパーム弾は、高温(900〜1,300度)で燃焼し、一瞬にジャングルを焼け野原にしてしまう、広範囲を焼尽・破壊する、恐ろしい爆弾です。


Have You Ever Seen The Rain ?

                     words and music by John Fogerty (CCR)


Someone told me long ago there's a calm before the storm,

  以前誰かが言ってた、嵐の前の静けさを

I know, it's been comin' for some time

  そうだ 最近は、ずっと、この調子

When it's over, so they say, it'll rain on a sunny day,

  嵐の前の静寂が終われば、人は言う、 晴れた日に雨が降ると

I know, shinin' down like water

  そうだ 水みたいにキラキラしながら降ってくる

I want to know, have you ever seen the rain ?

  訊きたい 雨を見たかい?

I want to know, have you ever seen the rain ?

  知りたい 雨を見たかい?

Comin' down on a sunny day

  晴れた日に雨を見たかい?

Yesterday, and days before, sun is cold and rain is hard,

  昨日も、そのずっと前も 太陽は凍りつき、熱い雨が降る

I know, been that way for all my time

  そうだ 今の時代はずっと こんな調子

'til forever, on it goes through the circle, fast and slow,

  サイクルが速くても遅くても 戦争は永遠に続くのだろう

I know, it can't stop, I wonder

  戦争を止めさせることができないのか?

I want to know, have you ever seen the rain ?

  訊きたい 雨を見たかい?

I want to know, have you ever seen the rain ?

  知りたい みんなは雨を見たかい?

Comin' down on a sunny day

  晴れた日に降る(ナパーム弾の)雨を見たかい?   訳:tigger


今も、地球上ではいくつもの戦争が続いています。ハワイからも、たくさんの軍人が戦地に送られ、たくさんの戦死者を出しています。地元テレビのニュースでも、よくハワイ人の戦死者を報道しています。酷いことに、将来ある20代の若者が多いこと。ハワイにいると、日本にいる以上に身近に戦争を感じます。


今年になって、地元パールハーバーが新型原子力潜水艦の中心基地になったことが発表されました。魚雷やミサイルを搭載した原子力潜水艦30隻の造船が計画されています。深夜2時、3時に、飛び立つF14の爆音で起こされたりします。


一日も早く、戦いのない美しい世界になってほしいものです。


"Creedence Clearwater Revival" 「信念をもって清らかな水を甦らせる」


*アロハストリートのハワイブログランキングに参加しています。
クリック応援よろしくお願いします。マハロ

*アメリカ合衆国の人気ブログランキングにも参加しました。
是非こちらもクリックしてみてください。

アメリカ合衆国(海外生活・情報) ブログランキングへ



*エイミーのバックバンドのギターリスト、ジェフ・ピーターソンのスラック・キー・ギターに鳥肌が立ちました。
line-52