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アメリカ南部テネシー州の田舎でジェイムスとパッツィが初めて出会ったのは、ジェイムスが11歳、パッツィが7歳の時でした。数年後ジェイムスは、町の「イチゴ祭り」にパッツィを誘います。二人きりの初めてのデートでした。パッツィが18歳になるのを待って、ジェイムスは結婚生活を始めました。

5人の子供に恵まれ、50年の結婚生活を前に妻のパッツィが66歳で4年前に亡くなりました。ジェイムスは、パッツィの「私が死んだら、アラバマ州の住み慣れた思い出の詰まったこの家の庭に埋めて」と言うのかねてからの望みを叶えます。

アメリカのほとんどの州は私有地に埋葬するのを禁止していません。田舎では私有地にお墓をもつのも決して珍しいことではありません。テネシー州グレースランドのエルヴィス・プレスリーの自宅には、エルヴィスのお墓があります。

事の始まりは、ジェイムスが自宅に妻を埋葬する許可を求めたことでした。当局としては、許可すれば自宅に埋葬を認める前例という既成事実が発生します。許可することができません。ジェイムスは許可を待つことなく、妻の望みどおり自宅の庭に埋葬しました。

市とジェイムスは、それから4年をかけて法廷で戦います。州の最高裁の最期の判決がこの10月に出ました。判決は市当局を支持する土葬を禁止するものでした。

裁判に巨額のお金と時間がかかり、74歳のジェイムスも疲れてしまったのでしょう。「妻は火葬されるのを恐れていたけれど、もう十分時間が経ったので彼女も理解してくれるだろう」と、判決に従うことになるようです。

お墓を掘り起こし、お棺を火葬にして、遺灰をお墓に戻します。表面的には、墓石はそのままで土葬のお棺がないだけです。土葬ではないものの、依然として庭にはお墓は存在します。ジェイムスは、今までのように毎日自宅のお墓参りができます。裁判は一体何だったのだと言う人も少なくありません。

50%を越える離婚率のアメリカですが、死んでもいつまでも一緒にいたいと願うジェイムスを支持する人が多いようです。私自身も、その時が来るのを考える歳になってきました。私たちは、カリフォルニアにも日本にも繋がっている青いハワイの海に戻ることを決めています。


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AP/Jay Reeves




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