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今月9日に起こったホノルル港のピア51-Bで23300ガロン(1,400トン)の糖液(Molasses)流出事故は、世界にも報道される大きな事故でした。

事故の原因は、ハワイの大手海運会社であるマトソン社が管理しているパイプが詰まっていたようです。停泊中の船に糖液を搬入する際、大量の糖液がホノルル港に流出したようです。事故直後はホノルル港や近郊のケエヒ・ラグーンがキャラメル色に染まっているようすをテレビニュースが映し出していました。

糖液はマウイ島の砂糖キビから採れるものが、大型タンカーでカリフォルニアに運ばれるものでした。今回の事故によって初めて糖液(Molasses)の存在を知った人も少なくありません。

流出した糖液は海面を覆い、海中の魚などに十分な酸素が行き渡らなくなったことなどで大量の海中生物が死にました。摂取された海水の最近の水質検査の結果、水中の酸素濃度が改善されているようです。糖液は自然の浄化作用によって以前の海が戻ってきているようです。

今日の新聞によると、パイプから糖液が漏れているのが昨年7月と今年5月にも報告されていました。誰もが考えるのは、予兆があったのにもかかわらず、最善策を取らなかったマトソン社の怠慢さを責められても仕方ないことです。起こるべくして起こった事故と言えるでしょう。まさに、ことわざ「A stitch in time saves nine」通りです。手遅れになる前にしっかり対処すれば、大事故にならずにすんだはずです。

マトソン社は海中の清掃作業や、これから起こるさまざまな訴訟問題に多額の費用を必要とするでしょう。重油などの流出事故でなかったのは、せめてもの救いです。


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