ニューオータニ・カイマナ・ビーチホテル2階にあるハワイでも老舗の本格的日本料理レストラン「」。ホテルにあるハウツリー・ラナイには何度も行っていますが、ここは初めてです。


ダイヤモンドヘッド近くにあるこのホテルは、誰もが一度は写真に撮っているワイキキビーチからのダイヤモンドヘッドの風景写真に入っています。このレストランの売りは、ダイニングから見えるサンセットやワイキキの夜景です。予約すれば屋外カバナ席も利用できます。日本食を食べながらサンセットが見られます。金曜日には、ヒルトンの花火も見られます。


ハワイにはさまざまなレストランがありますが、ここの空間もまたそれなりに異空間のような気がします。日本の古い料亭のように、若い人が給仕することはありません。「都」の給仕のお姉さんがたは、この道30年以上という人もみえたりして、かなり平均年齢が高いようです。

見たところ私より若い人はいません、給仕さんはみな、和服にきれいな黒髪と言いたいところですが、中には黒髪ををブロンドに染めていられる不思議なお姉さんもみえます。一人だけこの空間に不釣合いなブロンドの青い目の白人女性が私の隣にいる他は、この日のお客様は、すべて黒髪の人たちでした。一グループは日系の年配がみえる家族のようですが、ここで聞こえてくるのは、ほとんどが日本語です。


日本のホテル・ニューオータニから派遣された料理長がいるレストランだけあって、本格的な日本料理がお手ごろに食べられます。ベジタリアン・ディナー(28ドル)、野菜のテンプラに涼しそうな氷の入ったボールに冷やっこ。見ているだけで、涼しくなります。日本の夏の風景が見えてきそうです。風鈴の涼しげな音色が聞こえてきます。


窓側の隣に、70近い品のいい夫婦が予約席に着席しました。身なりから、懐にも余裕のある人のようです。連日このレストランで食す常連さんのような会話を給仕さんとしています。まだサンセットには時間があり、レストランに西日が強く入ってくるので、店内にはスダレのようなブラインドが下ろしてあります。


お隣の品のある老紳士は、サンセットが見たいのでブラインドを上げるようブロンドおばさんに指示しています。驚いたことに、なんのためらいも無く、ブロンドおばさんはブラインド上げました。店内には、眩しいばかりの西日が射します。食事を始めた私たちは、眩しくて食事に集中できません。私は、お隣に冷たい視線を流しながら丁寧にブロンドおばさんにお願いしてブラインドを下ろしてもらいました。


周りの状況を考慮しない独りよがりの行為にはたくさんの人が迷惑をします。お隣の老夫婦は、お店で一番値が張る月替りの創作料理と日本の銘酒でご機嫌のようでした。品があるように見えた老夫婦が、なぜか悲しい人たちのように見えました。


*アロハストリートのハワイブログランキングに参加しています。
クリック応援よろしくお願いします。マハロ

*アメリカ合衆国の人気ブログランキングにも参加しました。
ランクが気になる方は是非こちらもクリックしてみてください。

アメリカ合衆国(海外生活・情報) ブログランキングへ










line-52