先日、カリフォルニアで警官がホームレスを袋叩きにして死亡させたニュースがありました。その光景がセキュリティカメラに収められ、画像がニュースに流れていました。何人もの警官が、一人の若いホームレスの顔面をコンクリートの地面に叩きつけるなどしてひどいものでした。人間の顔とは思えない映像には思わず顔を背けてしまいました。
昨年末、ホノルル議会は、市内の一部歩道上でのテント利用や個人の所有物の放置などを禁止する新法案を可決しました。新法案では、アラモアナ、カカアコ、カリヒ、マッカリー、モイリイリ、マキキ、ダウンタウン地区で午前7時から午後9時、ワイキキ地区では午前7時から翌午前2時に、歩道でのテント利用や家具、寝具などの個人所有物の放置が禁止となり、違反者には罰金50ドルまたは社会奉仕活動への参加義務が科せられものでした。
ホノルル警察は、「新法案は支持するものの、法案施行後、誰が責任を持って違反者の取り締まりや違反物の回収、撤去、保管などを行うのかが明確ではない」との懸念を表明して、傍観しているようでした。
私が、ダウンタウンのある女性のホームレスを見かけるようになってもうずい分経ちます。記憶がさだかではありません、少なくとも5年、6年?あるいは私がダウンタウンに引っ越してきた時に、すでにダウンタウンに住んでいたのかもしれません。
3年ほど前は、ダウンタウンのフォート・ストリート・モールにあるロス横あたりに居ついていました。それが、3年ほど前にダウンタウンのステイト・ミュージアム(州立美術館)横の多くの警察が出入りする簡易裁判所入り口前に居ついていました。彼女は何十という大きい旅行鞄をホテルストリート上に放置して、その自分の所有物を監視するように携帯イスに堂々と腰掛け毎日を過ごす生活をしていました。
他のホームレスと違うのは、その所有物の多さと、一見するとホームレスらしくない風貌です。よく見ると、毎日化粧もしているようで、髪もまとめ身なりも小奇麗です。歳は65前後でしょうか?バス停にある公衆電話を利用しているのを何度も見かけました。
年明けと同時に、このホームレスの女性も移動するものと考えていましたが、法案が施行されても全く変わらない風景に少し落胆しました。それが、アバクロンビー・ハワイ知事の「ホームレスを減らす90日間」が終了する前日から彼女の姿が見えません。ついに、シェルターに移動したのでしょうか?11月から始まる、エイペック(アジア太平洋経済協力会議)に向け、ホームレスの一掃がされたのでしょうか?
かつて警官に路上のホームレス問題は、警察が関与できないかと話したことがあります。「刑事問題ではないので簡単に移動させられない。また、以前に本土で、警官が路上のホームレスを力づくで移動させて問題になった。そのホームレスは、ホームレスに扮した捜査中のFBIの捜査官だった。」そんな話を警官に聞かされました。
ホームレスが移動して、今もくっきりその跡が残っています。長年見慣れた風景だけに、いざ彼女の姿がそこにないと何か不思議な気がします。その歩道を通り過ぎるたび、あの女性ホームレスもひっとしたら長期にわたる任務についていたFBI調査官だったのかもしれないと思ったりします。公衆電話は、FBIへの業務連絡だったのもしれません。
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