景気の先行きが見えないのか、芸術を楽しむ余裕もなくなってしまったのか、ダウンタウンのギャラリーの灯がまた一つ消えました。先月をもって長くギャラリーとして活躍してきた「ベセル・ストリート・ギャラリー」が閉じてしまいました。今年になって月を重ねるごとに寂しくなっていく今年最後の12月のファースト・フライデーでした。
ファースト・フライデーのイベントが始まった当初から見守ってきたましたが、2年ほど前を頂点にこの数ヶ月は見るものがありません。時代の移り変わりとはいえ、ダウンタウン&チャイナタウン興しの起爆剤になるのかと期待しましたが、ここに来て息切れのようです。新たなアイディアが必要になっています。
ダウンタウンのフォート・ストリートモールにあるペイレス・シューズがついに閉店します。すでに、モールにあったフローズン・ヨーグルトやアス・コーヒーなども夏に閉じて、ずっと空きのまま店舗が埋まりません。ホテル・ストリートのギャラリーはもう長く「For Lease」のサインが掲げられたままです。
ハワイシアター前のハリウッドのセレブも着ている人気のローカル・ブティック「ファイティング・イール」が、隣のTシャツ専門店を閉じて、店舗を拡大しました。今月には、カイルアのホール・フーズ(2月開店予定)の隣に新店舗をオープンさせています。こちらは、強気です。このブティックに刺激を受けたのか、この数ヶ月の間、この界隈に3店のブティックが開店しています。
ペギー・チャンのギャラリー跡にできたこのブティック「Florencia Arias」がその一つ。アラモアナSC、ロイヤルハワイアンCなどのセレクトショップにもこのブランドがありますが、ここは初めてのブランド専門店。ニューヨークのセレクトショップにも商品が置いてあるようです。お向おかいには、ラップ系の人が着そうなハワイ・ブランドの洋服屋さん「Human Imagination」があります。開店当初「こんなお店誰が入るの?」と話していたのですが、その方面の人たちの人気ブランドのようで、それなりに商売をしているようです。
今月のファースト・フライデーも、先月同様ヌアヌ通りを通行止めにしてのブロックパーティになっていましたが、大音量のラップ系のビートのある音楽に耳を塞いでしまいました。今月は、州立美術館前の芝で行われるイベントもなく、さして見るものも少なく、すぐに帰ってきてしまいました。今までにないことです。
大音響の音楽とは裏腹に人出も少なく、ビートのある音が10時近くまでダウンタウンの街に虚しく響いていました。ファースト・フライデーは、商売にならないギャラリー経営に代わって、ローカルブランドのファッションタウンとして変わっていく過渡期なのかもしれません。
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