週末になると、ホノルルダウンタウンの私のコンドから、海に浮かぶセイルボートがよく見えます。風に乗り滑走しているヨットを、我家のラナイ(テラス)からよく見ていたものでした。10年もハワイに住んでいるのに、ヨットに乗ったこともありません。また乗る気もありませんでした。そんな私が、ヨットに乗るとは思ってもみませんでした。
心配していた船酔いも全くなく、一生忘れることのない思い出に残る一日になりました。小さなボートが揺れるのを見るだけで、船酔いしそうな私の背中を押してくれたのが友人のDi さん。彼は現在カナダ・バンクーバーからヨットで一人旅を続けています。サンフランシスコからハワイにやってきて、ヨットの修理・点検を済ませ、次を目指すのはニュージーランド、南アメリカだそうです。自分よりも若い人が、目的を持ってがんばっているのを見るのはとてもいい刺激になります。
ハワイでの修理点検を終え、ハワイを出航前に、ヨットの楽しさを伝えたいと私を1日のセイリングに誘ってくれました。コウラウの山の上には雲がありますが、海上はヨット日和です。11時に停泊のマリーナを出て、ダイヤモンドヘッドを目指します。
エンジンの機械音がないヨットには、風の音と波の音しかありません。風を捕らえ帆を膨らませまたヨットは生き返った生き物のようです。船体が大きく傾きます。力強く前進します。マリーナで停留していたヨットと同じヨットとは思えません。マストが時折吹く強い風に、左右に大きく揺れます。
ダイヤモンドヘッド手前で方向を変え、水深140フィート(42m)のワイキキビーチ沖から浅い20フィート(6m)にヨットを進め、アンカーリング(錨を下ろし)です。波も穏やかで、ヨットも安定するスポットで、海を見下ろすと海底が見えるくらいです。
いつもワイキキから見ている海が違って見えます。ワイキキの見慣れたホテルが違って見えます。ダイヤモンドヘッドさえも違って見えます。海からワイキキを見ると、また違った感動があります。
用意したオニギリでランチです。玄米に赤シソにフリカケがまぶしてある平凡なオニギリですが、どんな高級レストランで食べるグルメ料理よりも美味しく味わったワイキキ沖のオニギリでした。デザートはフルーツ(リンゴ&オレンジ)とへーゼルナッツ入りのブラウニー。
Di さんがいれてくれた熱々の紅茶とマッチしたチョコ・ブラウニーを食べて、話に花を咲かせていると、突然海面に水しぶきが上がりました。次の瞬間、イルカが宙でひねりを効かせたジャンプを見せてくれました。3度ほどジャンピングを見せてくれました。イルカの群れはすぐに沖へ行ってしまいましたが、これ以上の演出はありません。ワイキキ沖の最高に幸せな、贅沢なランチでした。
初めてのヨットによるセイリングは、船酔いの心配も忘れるほど楽しいものでした。ヨットのセイリングという貴重な体験ができたのもDi さんのおかげです。わずか1日の私のセイリングでしたが、Di さんの世界一周のヨットの旅はまだこれからも続きます。
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