ワイキキからパリハイウェイの2つのトンネルを抜け、コウラウの峠を越えると目の前に見えてくるのがカイルアの青い海。いつ見てもワクワクする光景です。視線を少し左に移すと、カネオヘ湾の北の海の中にぽっかり浮かぶ島が見えます。
通称チャイナマンズ・ハットと呼ばれるクアロアビーチ沖に浮かぶ島は、ハワイ語ではモコリイ島と呼ばれています。(日本語の「もっこり」と覚えると二度と忘れません) もちろん通称のチャイナマンズ・ハットは、中国人が被っている帽子に似ていることからそう呼ばれています。
チャイナタウンでは、この帽子を被って歩いている人物をよく見かけます。この格好が似合うのはやはりチャイナタウンです。残念ながら、チャイナマンではありません。白人ですが、立派なあごひげが帽子によく似合っています。1997年にディーン・ハウエルが絵本「チャイナマンズ・ハット物語」を刊行しています。
中国に美しい小さな村がありました。その村には、リックビーンという男の子とメイメイという女の子の仲のいい子供がいました。リックビーンのお気に入りはメイメイが作ってくれた帽子です。
リックビーンには、大きな悩みがありました。彼の体はとても小さく、メイメイとはつり合わないのではないかと考えていました。ある日、リックビーンは漢方薬のお店を訪ねました。体が大きくなる薬を調合してくれるよう頼みます。
漢方薬のお店を出ると、注意されたのにもかかわらず、薬を一度に全て飲んでしまいました。リックビーンの体は、あっという間に大きくなっていきました。今度は大きくなりすぎて、メイメイとつり合うどころではありません。メイメイにこんな体を見られたくはありません。
リックビーンは、村を後に海に出ました。彼はメイメイが作ってくれた大好きな帽子をもう被ることができません。悲しくなり、リックビーンは暗く深い海に飛び込みました。そして、深い眠りにつきました。潮の流れに乗って、リックビーンは南の島に流れ着きました。
オアフ島を一周するドライブでは、クアロアビーチパークで休憩して写真を撮る人もいることでしょう。干潮時には海水が腰くらいにまで引き、浜から歩いても渡れるチャイナマンズハットのモコリイ島ですが、私はこのチャイナマンズハットを見ると、メイメイが作ってくれた大好きな帽子を被ってリックビーンがここで眠っているように思ってしまいます。
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