アメリカの貧富の格差。米商務省統計局が昨年発表した国勢調査の結果、貧困者(家族4人で年収2万2314ドル(約171万円)以下、単身で1万1139ドル(約85万円)以下)の数は4620万人(全人口の15.1%)でした。


コンサルティング・グループMercerが行った調査によると、ホノルルがアメリカ全体でもっとも高いクオリティの生活をしているそうです。世界で29位のランクとなったホノルルは、アメリカの都市サンフランシスコやボストンを抑えて、アメリカ国内1位に輝きました。世界で1位となったのはオーストリアのウィーンで、ヨーロッパの都市が上位10位を占めているということです。


今年は大統領選の年です。共和党の大統領候補者指名争いは混戦模様です。共和党候補者に、オバマ大統領は「フードスタンプ大統領」と呼ばれています。フードスタンプとは低所得者用に配給される食料購入券で、一般にEBTカードと呼ばれています。チャイナタウンの店頭にも「EBTカード使用可能」などの表示をよく目にします。私の知人にも毎月600ドルが支給されています。オバマ大統領は、今までにないほどの数のEBTカードを発行している大統領で、共和党候補者にそう呼ばれているのです。アメリカ国民の7人に1人が受給しています。


本土から来ているイタリアからの移民夫婦に会いました。寒い本土の冬を避けて、3月までの2ヶ月をワイキキで過ごすのだそうです。25歳でイタリアからアメリカに移民したマリオさんのリタイア後の楽しみは毎年ハワイで冬を過ごすことです。ワイキキのビーチに毎日でかけ、同じようなリタイア組の友人が何人もできました。


リタイアした夫婦は、普段の生活では無駄使いをしないでハワイに来ることを楽しみにしています。ハワイの物価は高いので、自家製のサラミ、クッキーまで持ってきます。いかにもイタリアンと言う奥さんに、エスプレッソをご馳走になりました。もちろん、エスプレッソメーカーのマキネッタも自宅からの持込です。話を聞いていると、質素な生活ぶりがうかがえます。


今朝早朝、クイーンビーチでホームレス同士の争いがあり、男性が1人亡くなりました。アメリカ社会には、多くの貧困層や大量の失業者がいるのが現状です。ハワイも例外ではありません。でも、ワイキキのホテル前のビーチを見ていると、このワイキキは別世界だと思います。


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