日曜に午後3時から始まる、カウアイ島のメイヤーも参加する今年で10回を迎える年に一度のイベントに出かけました。めったに体験できない貴重な体験をさせてもらいました。
カウアイ島のリフエとワイメアの中間地点あるラワイ・バレーには、ヘイアウが存在し、古くから聖なる地として知られる場所です。この地に、日本移民が1904年に故郷日本を想い、四国八十八箇所を巡礼するように88の小さな霊場を造りました。そして、50周年記念の1954年にその仏様を収める仏堂ができました。その後長い月日を経て、荒れ果てたこの地でしたが、この20年に多くのボランティアの力で雑草が取り除かれ、とてもきれいになっています。
100年前の移民は、厳しい生活環境にもかかわらず、いつか帰国する夢を抱きます。日本移民が他国の移民と大きく違うことは、いつか必ず母国日本に帰国することを思う強い気持ちです。現実は帰国できない事実に希望を失いかけます。この地はそんな日本移民の心を癒す役割をしていました。
日本で大師範を取得した尺八のライリー・リー氏の尺八のライブ音をBGMに、四国のお遍路さんのように金剛杖を片手に谷の斜面に並ぶ88のお堂を黙々と巡ります。88の小さなお堂は、長年の風雨にさらされ朽ちたものも以前はあったそうですが、今は修復されています。でもまだ半数以上のお堂には仏様のいない淋しいものです。尺八の音が谷間に流れるなか、カウアイの自然のエネルギーに触れゆっくりお堂を巡礼する2時間は、とても神聖な気持ちになれた貴重な時間でした。
100年以上経った現在も、ここを訪れる人を癒してくれる聖なる地の役割を果たしています。先代の人々が強い気持ちで築いた遺産を、私たちは次の世代に伝えていく必要を感じました。
*多くの人の献金で管理されているヒーリング・エネルギーに満ちたこの霊場は、毎月第二、最終日曜の午前10時、12時、午後2時に一般公開されます。
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