昨年ハワイを訪れた旅行者の数はおよそ800万人。ハワイ観光局によると、昨年ハワイを訪れた旅行者の数が過去最高を記録したそうです。
過去の最高旅行者数は2006年度の760万人で、2011年度の730万人より9.6%の大幅増となっています。日本からの旅行者は前年比17%増、アメリカ西海岸からの旅行者が6.7%増、アメリカ東海岸からの旅行者が3.5%増、カナダからの旅行者が4.3%増となっています。観光業に依存するハワイ州としてはうれしいニュースですが、決して手放しで喜べるものではありません。
昨年ラナイ島の98%を購入した米国のソフトウェア会社オラクル社の創業者CEOのラリー・エリソン氏のこれからの言動が注目されています。まずはハワイ諸島を運航するアイランド・エアーの買収が来月中旬には正式にまとまるようです。そして、ラナイ島に新たにホテルを建設します。
ハワイの観光業の人気と共に、大きな本土資本の大型開発がこれから目白押しです。これから問題になるのがノースショアの大型開発です。タートルベイのホテルが拡張して2棟の新たな建物の建設を計画しています。総客室数は全部で625室にもなります。
タートルベイの隣カウェラベイには225のバケーションホーム、加えて近辺の840エーカーに500ほどのユニットの住宅などが計画されています。もちろんこれらの建設にともなって、商業施設のリゾート型ショッピングセンターの建設も予定されます。
この海岸線はウミガメが産卵する場所としても有名な場所で、また絶滅が危惧されているモンクシール(アザラシの一種)も生息しています。開発が実現すると自然環境を大きく変えることなり、ウミガメやモンクシールの生育にも影響するでしょう。
現在、地元住民とのヒアリングなどが開かれていますが、早ければ2014年から11年かけて開発が始まるそうです。もしこの計画が実現したらならば、静かなノースショアに第2のワイキキが出現することになります。細い片側一車線のカメハメハハイウェイがこの開発で慢性的な大渋滞になることは確実です。渋滞解消のためノースショアまで鉄道をなんて馬鹿げたことを言う人が現れてもおかしくありません。
ハワイを訪れる観光者が増えることはハワイの発展にはとても重要なことですが、無秩序な大資本の開発だけは避けたいものです。ノースショアでは開発に反対するバンバースティッカー「Keep the country Country(ノースショアは田舎のままでいい) 」をよく見かけます。
ノースショアにのんびりした田舎の雰囲気がなくなったら、ノースショアの魅力はなくなってしまいます。たくさんの観光客がハワイを訪れても、ノースショアを第2のワイキキにする必要はないと私も強く思います。
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