オアフ島の真ん中あたりに位置する町ワヒアワ。ワヒアワはハワイ語で「騒音の場所」という意味で、かつて遠く離れたノースの波の音などがここまで聞こえたと言われていました。

19世紀後半にアメリカ本土カリフォルニアから13人の農業主がこのワヒアワにやってきました。町の中心を南北に走るメイン・ストリートは、カリフォルニア・アヴェニューと名付けられました。この辺りの赤土がパイナップルの栽培に適し、パイナップル畑が誕生します。20世紀にパイナップル産業が盛んになると、「パイナップルの町」と呼ばれる時代もあった日系人の移民の多い町です。

町の中心を走るカリフォルニア・アベニューにあるワヒアワ・ショッピングセンターは、70年代にできたアメリカのどの町にもありそうなショッピングセンターです。この町に住む人にとっては、なくてはならない大切な場所です。

私の趣味の一つに、スリフト・ストア(グッドウィル、サルベーション・アーミィなど)をのぞくことがあります。友人の一人が言った的確な表現があります。「スリフト・ストアで、膨大な数の衣類などをむさぼっていると無心になれる。ある種の、癒しのセラピーだ」 ストレスを感じることなく無心になれることはありがたいことです。なので、ワヒアワでも癒しの時間です。これを捜すというわけでもなく、ワヒアワ・ショッピングセンターの突き当たりのフードランドに隣接するグッドウィルで癒し休憩です。

スリフト・ストアは、家庭で不要になったものを引き取って販売するリサイクル・ストアです。慈善団体が運営していて利益は社会に還元されるシステムになっています。自分の不要なものが、人の役に立てるとはうれしいことです。家具、家電、古着など家庭にあるものは何でも販売されています。中には、使用されていない新品同様のものなどが、信じられない値段で見つけられることもあります。何か自分にとっての「お宝」を探す過程が楽しいのです。

アメリカ本土では見られないものを、ハワイのお店では見つけることができます。日系人の移民の多いワヒアワらしいものが見つかりました。昭和の時代、小学校の石油ストーブの上においてあったり、給食のお茶に使用されたアルミ製の懐かしいヤカンがありました。薄いお茶の味が甦ってきます。一つ(3ドル99セント)は使用されたようすもなく、新品のようにきれいな状態です。もう少しで手に取り、レジに向かうところでした。もう一つは、腹が少し擦れて茶渋も付いて使い込まれています。日系人の家から持ち込まれたものなのでしょう。古いヤカンは、何十年かのワヒアワの歴史を知っているにちがいありません。

アメリカの人々の生活を垣間見ることのできるのがスリフト・ストアです。その時代のアメリカの生活の一部を見ることができる楽しい空間です。2つの日本製のヤカンは翌週、棚から消えていました。どこかの家庭で、また使い続けられるのでしょう。これからも私のスリフト・ストア巡りは続きます。

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