現在書いている『京都ホノルル物語』で、1941年6月にホノルル出身の主人公のケン(健一)が秀子と出会うのが二条駅。1904年(明治37年)に京都鉄道株式会社の本社屋を兼ねた駅として建設された駅である。一階が二条駅の駅舎となっていた。
桧造り入母屋瓦屋根の立派な駅舎は、当初はレンガ造りの計画だったが、二条城に近いことで景観に配慮して和風建築に改めるられた。1996年に京都鉄道博物館(旧梅小路蒸気機関車館)に移築され、京都の風景に溶け込む過去の立派な駅舎として見学することができる。
現在の二条駅は、屋根が大きな木造トラスで覆われた高架駅となっている。いくつかのデザイン賞を受賞しているようだ。写真はこの春に訪れた新旧の二条駅。
『 京都ホノルル物語 』より一部抜粋
二条駅は、京都らしい風情を今もとどめた、木造二階建ての駅舎だった。
入母屋造りの屋根に、黒ずんだ瓦が幾重にも重なる。
軒先には、職人の手を思わせる木彫の飾りが残り、長い風雨に磨かれて、かすかに輪郭をとどめていた。
正面の白い看板に記された「二条駅」の墨文字が、午後の光を受けて静かに浮かび上がっている。
その落ち着いた佇まいとは裏腹に、出入りする人の流れは途切れない。
靴音と話し声が交錯し、遠くで汽笛が短く鳴った。
ケンは一瞬だけ、その光景に見入った。
ジャックはしばらく駅舎を見上げていたが、不意に視線を外し、背後へと振り返った。
現在の二条駅は、屋根が大きな木造トラスで覆われた高架駅となっている。いくつかのデザイン賞を受賞しているようだ。写真はこの春に訪れた新旧の二条駅。
『 京都ホノルル物語 』より一部抜粋
二条駅は、京都らしい風情を今もとどめた、木造二階建ての駅舎だった。
入母屋造りの屋根に、黒ずんだ瓦が幾重にも重なる。
軒先には、職人の手を思わせる木彫の飾りが残り、長い風雨に磨かれて、かすかに輪郭をとどめていた。
正面の白い看板に記された「二条駅」の墨文字が、午後の光を受けて静かに浮かび上がっている。
その落ち着いた佇まいとは裏腹に、出入りする人の流れは途切れない。
靴音と話し声が交錯し、遠くで汽笛が短く鳴った。
ケンは一瞬だけ、その光景に見入った。
ジャックはしばらく駅舎を見上げていたが、不意に視線を外し、背後へと振り返った。
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