昨年このブログでも伝えた、ホノルル鉄道(スカイライン)の主要請負業者(日立鉄道)がホノルル交通局に対して起こした324ミリオンドル(470億円)以上の訴訟は最終和解に近づいているそうだ。日立に鉄道建設を進めてもらうために、勝ち目がないホノルル市が日立の要求を飲むことになるだろう。
政治家や役人たちと建設会社などが主導して始まった利権がらみの巨大公共プロジェクトだが、その建設プランはお粗末そのもので、無いに等しいプランでは建設も前に進むはずもない。わずか18.75マイル(30km)の建設はすでに14年が経とうとしている。
14年前に決定され建設が始まった時点で、鉄道建設の用地買収は誰もが終了していると思うだろう。驚くことに、まだ駅建設の用地の買収がすべて終わっているわけではない。ダウンタウン地区の何件かの不動産が買収できなく、最終的には公共事業に基づく収用権で強制的に差し押さえされることになることが今週ニュースになっている。
現在運行されている4両編成のホノルル鉄道(スカイライン)の平均的な乗車数はわずかに19人。乗車率はわずか1.5%で、乗客一人当たりの運営費は5万ドル(700万円)以上になるそうだ。今年秋には空港を通過してカリヒのバスターミナルまで軌道が伸びる予定だが、当局が予測するように乗車数は大幅に伸びるだろうか?
カリヒのバスターミナルから先の鉄道高架建設はまだ下準備で、高架道建設はまだ始まっていない。2031年のカポレイからダウタンタウンまでの全面開通まであと6年、ホノルルの人口が昨年100万人を切って減少しているが大丈夫だろうか?
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