ラハイナに隣接するように海岸に建つリゾートホテルは、今は観光客の姿はなく被災者と捜索に携わる政府関係者の宿泊施設と変貌した。家屋を焼失した人たちの中には、これから最大1年半までのホテル滞在になる人たちもいるだろう。
島一番の観光地ラハイナを失ったマウイ島だけでなく、ハワイ州全体の観光業の落ち込みは避けられないだろう。今年上半期マウイ島を訪れた観光客数は140万人で、ハワイ州全体の30%を占める。ラハイナとカアナパリに行けないのなら、ハワイ旅行はキャンセルだという人が少なくない。
マウイ島における観光業の依存は大きく、マウイ島の収入の約70%が観光によるものである。ラハイナとカアナパリが生み出す雇用も大きい。家や家族は失くさなかったが、仕事を失った人たちの数が膨大だ。カアナパリで働く甥はマウイ島を去る大きな決心をした。
今は災害の捜索に集中する時期から、復興に向けて目を向ける時期にきている。復興には気の遠くなるような時間が必要だ。復興を待てない人たちもいるだろう。生きていくために、意に反した選択をしなければならない人たちもいるだろう。住み慣れた土地を売ってマウイ島を出ていく人たちを誰が非難できるのか?
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