ハワイ州は2045年までに100%クリーンエネルギーにするという最終目標を掲げている。綿密な計画による目標達成であってほしいと誰もが願っているが、現実はやってみないと判らないような心細いプランだ。ハワイ州はこらからの20年ちょっとの短い期間で化石燃料に頼る電力からクリーンエネルギーだけですべての電力をまかなうことができるのだろうか?
先の9月1日、オアフ島の電力の約15%を供給する西オアフの石炭火力発電所が正式に閉鎖された。化石燃料である石炭の使用を禁止した法案が州議会で数年前に可決されたことによるものだ。
安い電力を生成する石炭の廃止により、髙い石油火力に頼るため9月から電気料金が値上げされたのだ。値上げにより、我が家の10月の電気料金が初めて100ドルを超えた。およそ15ドル(2,000円)の増加となった。
そして、先日届いたのが来年度の私が住むコンド(集合住宅)の管理費の値上げの通知だ。5.5%の値上げで個人負担の月の管理費が1100ドルを超えることになった。生活に不可欠な人の活動の基となる電気料金が上がれば、すべての物の価格が上がることになるのは当然だ。
そして先日、驚くことにハワイ電力が来年1月からオアフ島の更なる電気料金の値上げ申請を始めたのだ。石炭火力発電に代わるクリーンエネルギー発電の遅れが原因だ。石炭火力発電を時期尚早に閉鎖したツケは、私たち住民が払うことになる。
2年前に現政権が誕生してから、世界が大きく変わってしまった。民主党が地盤のハワイの立法者には、今石炭を排除すれば住民だけでなくハワイ経済に大きな負の影響を与えることが理解できないようだ。電気料金の値上げが認められれば、負の連鎖が始まりホテル料金、レストラン料金など観光客にも影響を与えるだろう。ハワイの物価上昇はまだ止まらない。
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