ハワイはアメリカではなく東南アジアにある第三国なのかと思うことがよくある。そんな国ではよくあることの政治家や役人たちと業者との癒着はもちろんのこと、南国の土地柄なのか仕事が極端に遅いのだ。2011年2月22日の出発点カポレイでの起工式に始まった鉄道建設は、10年以上も経つのに未だいつになったら完成するのかが分からない。
2018年に見つかった高架基線のひび割れが想像以上に酷くなり、その補修には時間がかかることが今週発表された。これによって鉄道開通予定がさらに遅くなりそうだ。現在建設中の鉄道の5つの駅の高架路付近でのひび割れが、試験運転を始めてから日々大きくなっているそうだ。毎日多くの人を運ぶ鉄道の高架線が落下でもしたら悲惨な事故になりかねない。第三国のことではない。
2011年に始まった鉄道建設は、4年前の2018年にはアラモアナまで開通する予定だった。最終駅を変更してダウンタウンまでの開通目標は2031年3月とされているが、今回の新たな問題の発見でさらに工事が遅れる。市長は年末か、来年初頭までにはカポレイとアロハスタジアム間を一部開通させると意気込んでいたが、今までにこんな発言を何度も聞いているので1年以内の一部開通なんて誰も信じていない。
空港からダウンタウンまでの鉄道高架建設予定地のディリングハム通りの地下には、オアフ島をハワイカイまで横断する巨大な水道管が走っている。道路脇を走る高電圧線の撤去も簡単ではない。そのプランも建設会社もまだ決まっていない。建設を開始して判明した無計画なプランがもたらした大きな問題だ。長期の公共事業の利権の甘い汁を吸う政治家に業者たち、まるで第三国の公共事業だ。
10年後に全面開通するとは誰も信じていない。わずか10年で鉄道建設を指揮するトップが7回も変わるようでは先の見通しもできないだろう。これから膨れ上がる鉄道建設費を考えると、わずか99万人のオアフ島の巨大公共プロジェクトの将来は明るくはないだろう。
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