＊レインボーカウント：　午後4時に目撃　2020年　73日

＊レインボーカウント：　午後3時に目撃　2020年　72日

アメリカ全土の累計感染者数は1,277万人で、この3週間でその4分の1の300万人の感染者が出ている。今日一日だけでも17.2万人の感染者となっている。今日感染者が一番多かった州は、カリフォルニア州の17,893人だ。知事（民主党）が高級レストランで友人12人と隣り合わせの室内で食事をするのだから、当然のことかもしれない。

木曜日のサンクスギビングデー（感謝祭）に向けて、アメリカ国内では人の大移動が感染専門家の警告にもかかわらず始まっている。国内の空港はどこも感染が始まって以来の移動客であふれかえり、週末だけでも300万人が家路を急いだと言う。そこには2ｍの人と人の距離もなく、まるで年末年始の日本の空港の風景だ。5千万人が移動する予定だ。

民主党の知事のある州は、サンクスギビングデーに6人以上が集まりディナーを楽しんだら、30日の投獄と＄1250の罰金が課せられる。警察を解体しろと主張する民主党の知事がどうやって、民間人が楽しむ家族とのディナーを取り締まるのだろう。辞職する警官が増えている民主党の州で、警官が駆けつけるのだろうか。

ニュースで報道する空港の混雑した風景を見ていると、アメリカの感染拡大のピークはまだ始まったばかりだろう。間違いなくクリスマス前にはこの感謝祭のツケがやって来るだろう。今年のクリスマスのプレゼントは全国から移動する人たちのコロナウイルスになるのだろう。

久しぶりにパールリッジセンターに行ってきた。パールリッジセンターはアラモアナに次ぐ大きさのショッピングセンターで、ローカルの色合いが強いショッピングセンターだ。すでに人の気持ちはホリデーシーズンで、多くの人で賑わっているのに驚いた。みなマスクは付けているものの、その世界は人と人の距離が近くソーシャルディスタンシングは言葉だけの世界だ。

フードコートもほとんどコロナ禍前の状態で、アラモアナのようにフードコートのテーブル席に入るのにセキュリティチェックも制限もない。センター内の人の出やフードコートを見て、これでは感染が収まることもないだろうと思えてきた。感染が怖くてすぐに家路に着いた。

26日のサンクスギビングデーが過ぎると、本格的なホリデーシーズンだ。今年はショッピングセンターで仕事するサンタクロースにもコロナが影響する。センターコートで子供たちがサンタに抱っこされ記念写真を撮る風景は今年はない。写真どころかサンタの姿も見つけられないだろう。

ハワイでは来月から4万人のワクチンの接種が始まると言う。ワクチンが一般に行きわたる春まで、ハワイの感染はまだまだ続くだろう。

ホノルル市長が今週、オアフ島で建設中の高架鉄道について、鉄道建設の総工費が11億ドル（約1,200億円）増の110億ドル（約1.2兆円）まで上昇して、完成は2025年から8年後の2033年になるだろうと発表した。ハワイ大学の専門家は、建設費用の見積もりは楽観視しすぎだと発言している。総工費はもっと増大すると予想している。建設工事は来年2月で10年になるが、確証ある完成のめども立っていない。

発表のたびに建設費は上昇し、完成が先延ばしされるのに慣れてしまった。限界のない建設費に完成予定の明確な予定も建たない鉄道建設に、疑問を抱く人が少なくない。2年の月日をかけて決定した第3セクターだが、建設費を大幅に抑えるための第3セクターなのに鉄道建設（HART）トップのアンドリュ・ロビンCEOが提示したのが予想を超える建設費の増加だ。市長が憤慨して、第3セクター案を白紙に戻すと言うのも無理もない。結局昨日、第3セクター案は破棄された。

延びに延びた連邦政府に伝える鉄道建設プランの期限は12月31日だ。その期限を守れないと、連邦政府からすでに支払われた建設補助金8.06億ドル（約850億円）を返却しなければならない。これから支払われるはずの7.44億ドルも支払われなくなる可能性がある。市長は連邦政府に提出する鉄道プランをさらに1年延期するように要望している。

とりあえず、来年中にはカポレイからアロハスタジアムまでの一部開通は実現しそうだ。結果論になるが、大きな間違いは鉄道建設の入札に大きな誤りを犯したことだ。少しのお金を惜しんで、日本ではなくイタリアの鉄道会社を入札したのが間違いだった。入札に参加した住友商事を選んでいたら、すでに工事は数年前に完成していだだろう。（入札には収賄疑惑があり、外れた住友商事（日本）とボンバルディア（ドイツ）からの抗議が却下された。ハワイは民主党の州）

コロナが世界に蔓延する最悪の状況はハワイに味方してくれない。長期にわたり観光客が大幅に激減したハワイは、大幅な税収の減収は免れない。世界が大きく変わった今、ハワイも変ることが必要とされる。何が何でもいくらかかっても鉄道建設を完成させるというプランを考え直す時が来たのかもしれない。年が明けると新市長が誕生する。ハワイは変わらないと、ハワイの未来は厳しくなるだろう。